シロカモメ Glaucous Gull は、冬鳥として12月から3月にかけて銚子港にも少数が飛来します。
セグロカモメの集団の中に、体全体が白っぽいく、初列風切が白色をしているのが特徴で、第1回冬羽の個体は比較的多く見かけますが、成鳥の飛来数は銚子漁港では少ないですが、北海道のオホーツク沿岸では多く見られます。
成鳥冬羽  (大型の個体)

頭から胸にかけての斑が薄く、夏羽にやや移行中のようです。
このような大型の個体は銚子港では最近あまり見なくなりました。

03.3.5 銚子港 No.1237
白い初列風切が印象的です
03.2.8 銚子港 No.1240
成鳥夏羽の顔

綺麗な成鳥を近くで見られました。目の周りの眼瞼はオレンジ味をして、虹彩は黄白味をしています。

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06.04.07 波崎新港 No.1D-28467
幼羽

早い時期に銚子港にやってきた個体の体色は、下の後期の個体に比べて褐色味が出ています。しだいに退色・摩耗して白っぽくなってきます。

05.12.31 銚子港 No.1D-18483
第1回冬羽

シロカモメの第1回

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No.070331-SD-01381
第2回冬羽から夏羽

特徴的な第2回の個体で、背のグレーが少し出てきて、目の色が白っぽくなってきています。

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06.04.07 銚子港 No.1D-28766
第3回冬羽

グレーの羽が増えて、雨覆や尾羽の一部に褐色部が残っています。
嘴はピンク色で先が黒い若鳥のままです。
05.1.29 波崎新港 No.1D-5245
第4回冬羽

成鳥に似ますが、嘴の先の赤斑が小さく、まだ黒斑が残っています。
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06.01.21 銚子港 No.1D-21611
シロカモメ雑種

一見、背のグレーの薄いセグロカモメのように見えます。初列はぼやけた感じのする黒で、背のグレーの濃さはシロカモメとセグロカモメと中間的に見えます。
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06.02.09 波崎新港 No.1D-22492
第1回冬羽から夏羽 第2回冬羽から夏羽
第3・4回冬羽から夏羽 成鳥冬羽から夏羽
シロカモメ雑種
小型のシロカモメ (参考資料)

銚子港周辺では、体の小さい個体が多く見られます。通常、雌の個体は雄に比べ小さいですが、さらに小さく見えます。種別はまだはっきりしていませんが、亜種アラスカシロカモメ? barrovianus ? の可能性があります。