No.18-3 2017.10.14
探 鳥 日
 2016年5月14日(土)〜2017年6月11日(日)
場 所  境川中流域(町田、相模原)
天 候  晴れ/曇り
主な鳥種  過眼線のないハクセキレイ、セグロセキレイ、キアシシギ、コチドリ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、コサギ、アオサギ、ヒヨドリ、ツバメ、セグロカモメ、ユリカモメ、シロハラ、ヤマガラ、モズ、ゴイサギ、アトリ、キセキレイ
ま と め  ここ1年ばかり地元境川の探鳥記録を作成してませんでしたので前回16年5月以降のまとめを作成してみました。
今回は前回から観察していた過眼線のないハクセキレイを年間の羽衣の変化を観察し、負傷して繁殖地に戻れなくなったオナガガモがエクリプスに変化する様子やユリカモメが小魚を捕らえる野性的な様子やコチドリの子育てなどが見られました。
前回の境川探鳥記録 16.05.08
過眼線のないハクセキレイ ♂成鳥夏羽  

この個体は過眼線がなく白い顔が目立ち、亜種ホオジロハクセキレイのように見えますが、顔が真っ白く綺麗な個体ですが、胸の黒班が喉の近くまであり三列風切は白が多く目立ち過眼線がない以外はハクセキレイ的な印象です。

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No.160627-7D-62571
過眼線のないハクセキレイ ♂成鳥冬羽  

7から10月の間は見かけませんでしたが、11月に入ると下の1Wと一緒に河原周辺に現れるようになり、背には薄いグレーの冬羽が目立つようになり、雄の頭頂は黒いままなようです。
イクメンパパなんだろうか?

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No.161118-7D-65124
ハクセキレイ ♀第1回冬羽  

11月から2月頃まで上のハクセキレイと行動を共にしていた個体で、10m位の距離で近づいたり離れたりと自分の親なのか不思議な関係に見えました。

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No.161205-7D-67293
No.161118-7D-65175 特大 No.161118-7D-65108 特大 No.161118-7D-65172 特大
No.161203-7D-67049 特大 No.161201-7D-66729 特大 No.161118-7D-65178 特大
No.161203-7D-67051 特大 No.161205-7D-67266 特大 No.161205-7D-67269 特大
No.161218-7D-68638 特大 No.161220-7D-68889 特大 No.161218-7D-68571 特大
No.161220-7D-68864 特大 No.170122-7D-73963 特大 No.161220-7D-68915 特大
No.170110-7D-72906 特大 No.170122-7D-74151 特大 No.170122-7D-73993 特大
No.170122-7D-74193 特大 No.170122-7D-74245 特大 No.170122-7D-74297 特大
過眼線のないハクセキレイ ♂成鳥夏羽に移行中  

3月になり背には黒い夏羽が目立つようになってきています。
今回の河原では単独で繰り返し長く囀る行動を行っていました。
翼パターンは昨年と比べ風切の褐色部が少なくなり白が多く見えてきました。

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No.170328-7D-97540
No.170328-7D-97509 特大 No.170328-7D-97623 特大 No.170328-7D-97568 特大
No.170328-7D-97659 特大 No.170330-7D-97838 特大 No.170330-7D-97872 特大
過眼線の少ないハクセキレイ ♂成鳥夏羽  

6月にちょこっと現れた個体で、過眼線がうっすらとあるように見えます。
見つけた時はいつもの個体と思いましたが、見直すと別個体のように感じます。

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No.170610-7D-03500
ハクセキレイ ♀成鳥冬羽  

冬羽の成鳥の雌雄は判断しにくくなりますが、頭部や背にグレーが多いので雌の成鳥と思えます。

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No.161219-7D-68791
セグロセキレイ 成鳥夏羽  

境川の河川敷ではセグロセキレイが定着しています。
最近気になるのが下嘴基部あたりまで黒くなっており黒色部が増えてきているように感じます。

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No.160528-7D-61538
キセキレイ 冬羽  

やや小柄で黄色が綺麗なキセキレイですが、冬の雌雄年齢はわかりにくい。

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No.170110-7D-73005
負傷オナガガモ   この個体15年の11月頃境川にやって来て、越冬中に左翼を骨折し仲間のオナガガモ達が移動して移動できずに残っていました。
6月末までは繁殖羽の姿でしたが、7月中旬に特徴的な長い尾羽が抜け落ちてエクリクスに換羽が始まり、8月に入ると体色が茶色く変化したエクリプスの姿に変わってきました。
観察を続けていて愛着を感じる個体でしたが、雨で増水する度に下流に流されて8/11を最後に残念ながら確認出来なくなりました。下流の大和方面へ流されたと思えます。
No.160628-7D-62580 特大 拡大 No.160804-7D-63060 特大 拡大
No.160617-7D-62234 特大 No.160616-7D-62229 特大 No.160525-7D-61491 特大
No.160623-7D-62417 特大 No.160619-7D-62295 特大 No.160621-7D-62343 特大
No.160623-7D-62447 特大 No.160628-7D-62590 特大 No.160703-7D-62644 特大
No.160713-7D-62876 特大 No.160726-7D-62909 特大 No.160726-7D-62916 特大
No.160804-7D-63042 特大 No.160804-7D-63104 特大 No.160726-7D-62951 特大
No.160807-7D-63160 特大 No.160811-7D-63182 特大
カルガモ   ヒナ15羽の大家族、ちょっと多すぎで別家族のヒナと何かの事情で合体し一緒に育てているんではないかと想像してしまいます。6/18には勝手な行動をする子供達も現れ、7/13には羽ばたきの練習をしていました。15羽が無事巣立ちした様子でかなり子育て上手な母親です。
No.160602-7D-62580 特大 拡大 No.160618-7D-62276 特大 拡大
No.160602-7D-61867 特大 No.160602-7D-61941 特大 No.160602-7D-61968 特大
No.160611-7D-62147 特大 No.160618-7D-62243 特大 No.160713-7D-62868 特大
セグロカモメ 成鳥冬羽  

12月から3月くらいに時期に毎年少数がやって来ます。
写真は休憩中に消化しきれなかった骨などのペレットを吐き出す姿や何故かミカンを咥えている姿が見られました。

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No.161206-7D-67387
No.161204-7D-67227 特大 No.161204-7D-67209 特大 No.161206-7D-67392 特大
ユリカモメ 第1回冬羽  

不定期で冬場になるとやって来ます。
ここでは鯉やカルガモに人がパンクズを与えているのを知っていて、ほとんどのユリカモメはパンクズを待っていますが、一部の第1回の個体はしきりにダイビングを繰り返し小魚を捕らえて食べていました。自力で魚を捕らえる姿は野性的で目新しく見えました。

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No.170102-7D-72635
No.170102-7D-72707 特大 No.170103-7D-72779 特大 No.170102-7D-72729 特大
シロハラ  

普段は落ち葉の中でガサガサ食べ物を探していますが、今回は珍しく全身をみせてくれた。

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No.161219-7D-68814
ヤマガラ  

数は少ないですが冬場に少数が周辺で見られます。

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No.161220-7D-68844
モズ 

境川流域でも町田周辺は宅地化が進みモズを見かける機会が少なくなりましたが、上流側の古淵から淵野辺周辺では度々姿を見かけます。

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No.161220-7D-68874
アトリ  

普段このあたりでは見られないはずのアトリが、17年の冬はアトリの当たり年で川沿いの神社でも見られました。

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No.170105-7D-72833
ジョウビタキ 

冬になると河川周辺で鳴いている姿が見られます。

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No.170109-7D-72843
ゴイサギ(ホシゴイ) 幼羽  

とにかく動かない。

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No.170102-7D-72630
キアシシギ  

例年5月になると渡り途中のキアシシギが見られましたが、近年は水量が減少し川面が藻類で覆われ環境が悪化したためと思えます。
17年はこの個体のみやや綺麗な場所で確認出来ました。

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No.170514-7D-02761
コジュケイ  

今日は珍しく警戒する様子がなくしばらく観察出来ました。
手前の個体は足に蹴爪があるので雄個体で羽毛が乱れ尾羽が抜け落ちて何かに襲われた様子でしたが元気そうでした。

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No.170520-7D-02975
ガビチョウ  

いつも大きな鳴き声で姿が見えなくても存在をアピールしています。

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コチドリ  

毎年少数が境川に繁殖でやって来ます。
川沿いの資材置き場で営巣し、ヒナが誕生すると親鳥が餌場の河原へとヒナを誘い出し、ヒナは逞しく河原を走り回って食べ物を自力で探しています。
親鳥は抱いて体を暖めたり外敵からヒナを守っていますが、コチドリの給餌習性が災いし避難場所の無い境川での急な増水に対応できず子育てには厳しい環境です。

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ヒヨドリ 

夏場は数が少なくなりますが、水浴びをしたり河原も生活の一部にしています

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ムクドリ 

ムクドリの巣立ち雛が川沿いの桑の木の下で、落ちた桑の実を親について食べ方を学んでいるように見えました。

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コサギ  左の個体は繁殖時期で嘴基部の裸出部や足先がピンク色の婚姻色になっています。
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ツバメ

巣立ったばかりの幼鳥ですが、単独でじっとしています。親を待っているんだろうなと思いながら周りを見ても親鳥らしい姿はなく、後ろ髪を引かれる思いでその場を後にしました。

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スズメ

たまたま近くに来たのでパチリ。

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クサガメ

ミシシッピアカミミガメやスッポンはよく見かけますがクサガメはあまり見かけません。

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野良ネコ

中州でカルガモのヒナを隠れて狙っていますが、よほど水に濡れるのが嫌いなようです。

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No.160618-7D-62290
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今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S120
デジ眼 : Canon EOS-7D EF100-400mm F4.5-5.6 IS、
      TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD G2、EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS
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