No.18-10A 作成 2018.05.04
探 鳥 日
 2018年2月16日(金)〜24日(土)
場 所  銚子漁港、波崎
天 候  2/22・23雨 その他晴れ
主な鳥種 カムリアンアイスランドカモメ(1)、カナダカモメ(23)、アメリカセグロカモメ(1)、ホイグリンカモメ(1)、シロカモメ(20)、ワシカモメ(20)、ミツユビカモメ(15)、セグロカモメ(○)、オオセグロカモメ(○)、ウミネコ(○)、カモメ(○)、ユリカモメ(○)、タイミルセグロカモメ(△)、モンゴルセグロカモメ(2)、バードウオチャー(7+20+20+20+20+15+10+35+5)
ま と め  今回の銚子は2月後半のカモメ観察で最もいい時期となり何が見れるか期待して出かけました。
2/17、20、22はサバの水揚げがありカモメが多くみられましたが他の晴天日はカモメは少なく増減の差が目立ちました。
今回期待していたカムリ3号やデカムは見られませんでしたが、良い感じのカモメ亜種ヘイネイやカムリアンアイスランドカモメ1W(カナダカモメ中間個体)が観察できうれしい事でした。
昨年多かったカナダカモメは今シーズンは昨年の半分ほどで少なく感じました。
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ユリカモメ 第1回冬羽  

雨覆の暗褐色が目立ちますが雨覆の中で暗色部の範囲が狭く暗色型ではありませんでした。
かわいらしい個体です。

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No.180221-7D-28868
ミツユビカモメ 成鳥冬羽  

今シーズンはミツユビカモメが昨年よりやや多く感じます。
初列風切に旧羽の残る若い個体から、新羽の揃った成鳥も見られました。

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No.180222-7D-30163
No.180216-7D-23792 特大 No.180222-7D-30664 特大 No.180218-7D-25904 特大
No.180222-7D-30671 特大 No.180222-7D-30691 特大 No.180223-7D-30733 特大
No.180216-7D-23437 特大 No.180222-7D-29842 特大 No.180220-7D-28069 特大
ミツユビカモメ 第1回冬羽   海面の浮遊物を探していると出会したカモメには威嚇されていましたが、同じミツユビカモメの成鳥が近づくと成鳥に威嚇している姿が面白かった。
No.180223-7D-30855 特大 拡大 No.180223-7D-30887 特大 拡大
No.180223-7D-30825 特大 No.180223-7D-30956 特大 No.180223-7D-30958 特大
コカモメ 成鳥冬羽  

近年連続的に見られているコカモメが今回も見られました。
やや小型で小さめな嘴に青目のグレーに特徴的なP8タングに左翼の初列雨覆の羽毛の飛び出しも今年も健在でした。

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No.180221-7D-28581
No.180217-7D-24297 特大 No.180217-7D-24319 特大 No.180217-7D-24316 特大
No.180217-7D-24308 特大 No.180221-7D-28625 特大 No.180221-7D-28764 特大
No.180221-7D-28738 特大 No.180221-7D-28636 特大 No.180221-7D-28724 特大
カモメ亜種ヘイネイ 第2回冬羽   カモメの中で頭部から腹部や下尾筒まで一際白く目立ちました。亜種ヘイネイは換羽が早く白っぽいというイメイジがありますが、同時期のカモメ2Wの足や嘴は黄味を帯びてきていますが、この個体はまだ黄味は少なく亜種ヘネイは換羽時期が早いのではなく、時期に関係なくカムチャッカに比べ頭部から腹部まで白いのが特徴と感じます。
No.180220-7D-27467 特大 拡大 No.180220-7D-27383 特大 拡大
No.180220-7D-27430 特大 No.180220-7D-27562 特大 No.180220-7D-27524 特大
No.180220-7D-27510 特大 No.180220-7D-27544 特大 No.180220-7D-27408 特大
カモメ亜種ヘイネイ 第1回冬羽  

この個体は周囲のカムチャッカに比べて胸から腹部・雨覆・上尾筒・下尾筒まで一際白さが目立っています。

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No.180223-7D-31730
No.180223-7D-31145 特大 No.180223-7D-31150 特大 No.180223-7D-31750 特大
No.180223-7D-31715 特大 No.180223-7D-31718 特大 No.180223-7D-31157 特大
アメリカセグロカモメ 成鳥第8回冬羽  

昨年は干潟での出現率が低かったが今回は干潟によく現れた。
昨年からの変化で初列風切P4に昨年には無かった黒班が今シーズンは両翼ともに小さな黒班が見られるようになっていました。

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No.180217-7D-24380
No.180220-7D-28039 特大 No.180221-7D-29406 特大 No.180218-7D-25431 特大
No.180218-7D-25350 特大 No.180218-7D-25222 特大 No.180218-7D-25173 特大
No.180218-7D-25258 特大 No.180219-7D-26000 特大 No.180220-7D-27634 特大
カムリアンアイスランドカモメ 第1回冬羽   この個体を初めて確認したのが2/16で、体色全体がやや薄く初列風切りの羽縁が広くカムリアン似のカナダカモメの中間個体とも感じていましたが、尾羽の模様がまだら模様の部分が多く特にT5からT2の外弁がまだら模様になっており北米のカムリアンに酷似しています。カナダカモメなら尾羽はべたっとした褐色部分が多くこの個体を説明するのにカナダカモメ中間個体では不自然に感じ、どちらかというとカムリアン中間のほうが自然だと思えました。
No.180218-7D-25128 特大 拡大 No.180216-7D-23545 特大 拡大
No.180218-7D-25141 特大 No.180218-7D-25023 特大 No.180218-7D-25042 特大
No.180219-7D-26392 特大 No.180219-7D-26472 特大 No.180220-7D-28374 特大
No.180219-7D-26217 特大 No.180219-7D-26315 特大 No.180221-7D-29586 特大
No.180220-7D-27806 特大 No.180217-7D-23958 特大 No.180220-7D-27662 特大
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今シーズンのカナダカモメはおおよそ1ヶ月の到着遅れから始まり、数が増えるこの時期でも昨年の約半分ほどで銚子漁港での定着が少なく感じます。シーズン初期に水揚げが少なかった事が影響しているんではないかと想像しています。

タイミルセグロカモメ 成鳥冬羽  

カモメの多くなる2月には足の黄色いタイミルセグロカモメが幾分少なくなったように感じます。

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No.180217-7D-23764
ホイグリンカモメ 成鳥冬羽  

ウミネコよりやや薄い程度の濃いめのグレーにややスリムな体型が目立ちました。
初列風切は黒が多く、先端の白班やP10ミラーは小さくP9は先端のみでした。

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No.180221-7D-29172
No.180221-7D-29268 特大 No.180221-7D-29250 特大 No.180221-7D-29245 特大
ワシカモメ 第4回冬羽  

干潟で薄目のグレーがスポットライトを浴びているように目立ちました。
尾羽にグレーが残っているのでまだ第4回と思えます。

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No.180220-7D-28138
シロカモメ 成鳥冬羽   左は奥部から胸にかけて茶班が多く目立つ冬羽の個体で、右は頭部が白っぽく嘴の黄色味も強く換羽の早めの個体です。
No.180216-7D-23346 特大 拡大 No.180222-7D-29868 特大 拡大
シロカモメ 第3回冬羽  

第3回のシロカモメはあまり見る機会がありません。
成鳥に似ていますが嘴がまだピンク色をしています。

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No.180221-7D-29668
シロカモメ 第2回冬羽  

シロカモメの第2回で2月の時期にしては褐色味がやや多くありますが虹彩は明色になっています。

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No.180220-7D-28089
シロセグロ雑種カモメ 第2回冬羽  

発見時に初列の突き出しが多くカムリアンかと一瞬緊張しましたが横を向くと体格が大きくシロセ雑種と確認しました。
左の写真だけだと騙されるかもです。

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No.180221-7D-29358
No.180223-7D-31524 特大 No.180223-7D-31509 特大 No.180223-7D-31498 特大
ワシカモメ 第2回冬羽  

やや濃いめのワシカモメの第2回で背にはグレーが現れ始めています。

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No.180222-7D-30273
タイミルセグロカモメ 第2回冬羽  

大型第2回でまだ2月なのに珍しく足に黄色味があります。
雨覆に濃いグレーの部分が少ないのでタイミルセグロカモメと思えます。

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No.180222-7D-29914
シロカモメ 第1回冬羽  

体色のコントラストが強めで変わった雰囲気のシロカモメで、嘴も黒とピンク色がはっきり別れておらず黒が多く面白い個体で雑種が入っているかもしれません。

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No.180223-7D-30797
シロセグロ雑種カモメ 第1回冬羽  

シロカモメのような顔で羽縁の広い濃いめの初列風切が特徴的で目立ちました。

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No.180220-7D-27144
大型不明雑種カモメ 第1回冬羽  

前回も確認している個体で、カナダカモメのような体色で目立ちますが体形が大きく何かの雑種と思えます。

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No.180221-7D-28917
ワシカモメ 第1回冬羽  

やや濃いめ灰褐色のワシカモメ第1回。

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No.180216-7D-23326
セグロカモメ 第1回冬羽   左の個体は体格が小さくカナダカモメかとも思いましたがテールバンドはカナダのように太くなくセグロカモメの最小個体と思えます。右の個体は退色が白っぽくモンゴルかと思いましたがテールバンドはモンゴルにしては太めでした。
No.180216-7D-23485 特大 拡大 No.180217-7D-24079 特大 拡大
モンゴルセグロカモメ候補 第1回冬羽  

白っぽい体色に白っぽい頭部でモンゴルセグロカモメのように感じましたがテールバンドを確認出来ませんでした。

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No.180218-7D-25788
オオセグロカモメ 第1回冬羽  

釣り糸が両足に絡んで長いテグスを引きずって歩いています。
周りにいたカモメ達は少しずつ避けているように見えました。

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No.180224-7D-31816
カモメ 成鳥冬羽  

一見コカモメのように感じましたが、翼パターンを見たら普通のカムチャッカパターンでした。

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No.180223-7D-30766
カモメ白化個体 第1回冬羽   この個体は初列風切やテールバンドなどの褐色部が全体的に細かなムラのように異常退色しており白化個体の一例と思えます。
No.180217-7D-24567 特大 拡大 No.180217-7D-24569 特大 拡大
標識ウミネコH2 成鳥夏羽  

右足に金属リング
左足に赤カラーリングH2を装着

青森県大間の個体と思えますが確認中です。

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No.180217-7D-24584
標識ウミネコ 成鳥夏羽(第9回)  右足に逆向きの金属リングで9B15883装着していました。
山階鳥類研究所 鳥類標識センター殿よりの調査結果
足環番号:09B-15883 
性別:不明 年齢:幼鳥 放鳥日:2009年6月13日 放鳥地:青森県八戸市鮫町蕪島
No.180218-7D-24832 特大 拡大 No.180218-7D-24835 特大 拡大
標識ウミネコ 成鳥夏羽  

右足に黄色のカラーリングを装着していますが番号がありません。
文字が消えたのか黄色のカラーリングは青森県八戸市蕪島で使われていましたが蕪島にしてはあるはずの左足の金属リングがありませんので不思議です。

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No.180220-7D-27575
ウミネコ 第2回冬羽  

見た目が幼鳥と成鳥の中間的なウミネコの第2回の個体です。

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No.180217-7D-23828
ベロウミネコ 成鳥夏羽  

嘴の下から舌が出ています。
カモメ類では稀に見られます。

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No.180217-7D-23993
フルマカモメ 

稀に外洋性のフルマカモメが近くで見られました。

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No.180223-7D-31250
No.180223-7D-31231 特大 No.180223-7D-31355 特大 No.180223-7D-31463 特大
ツグミを捕らえたネコ  

干潟周辺でよく見かける野良猫で、普段は釣り人が捨てる魚を待っていたり、干潟に降りて魚加工工場の排水口から流れてくる魚を食べていますが、今回は野性的な一面でツグミを捕らえていました。

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No.180217-7D-24166
雨の波崎新港  

雨が降ると多くのカモメ達が港の空き地に降りて風上に向かって雨を避けています。

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No.180222-7D-29965
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今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S120
デジ眼 : Canon EOS-7D TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD G2
      EF 70-300mm F4.5-5.6 ISK
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