No.17-12 作成 2017.04.01
探 鳥 日
 2017年3月19日(日)〜25日(土)
場 所  銚子漁港、波崎新港
天 候  晴れ/曇り 3/21.24雨 3/22強風
主な鳥種 ミツユビカモメ(△)、カムリアンアイスランドカモメ(?)、アメリカセグロカモメ(2)、カナダカモメ(12)、セグロカモメ(○)、オオセグロカモメ(○)、タイミルセグロカモメ(△)、ホイグリンカモメ(0)、シロカモメ(△)、ワシカモメ(△)、ウミネコ(○)、カモメ(○)、ユリカモメ(○)、バードウオチャー(20+15+0+15+10+5+15)
ま と め  今回の銚子はシーズン終盤の3月末になりカモメの数は移動して減少してきますが移動個体も加わって何が出るか楽しみに出かけました。
3/21、23、24は水揚げがありカモメの数はやや増加するものの、特に水揚げの無い日は成鳥の数がかなり少なくなり、干潟ではオオセグロカモメの第1回の個体が多く目立ちました。
カナダカモメは成鳥の数がかなり少なくなり既に多数が移動した様子で、春一番が吹いてから多く入っているミツユビカモメは頭の白い夏羽の個体が2個体は入り成鳥の換羽時期の異なる3タイプ(@換羽の早い夏羽タイプ、A初列風切が新羽で冬羽のタイプ、B
換羽の遅い初列風切に旧羽が残るタイプ)が同時に観察出来ました。漁港の側の空き地では夏羽に移行中のセグロカモメやウミネコの成鳥が集まって移動前に集合している雰囲気を感じました。
ミツユビカモメ 成鳥夏羽 A

銚子漁港ではシーズン末期のみに見られる頭部が白くなった綺麗なミツユビカモメ夏羽の姿です。
ただこの個体は右足を負傷しているために港内に入ってきたようです。

No.98225 MP4 HD動画 102秒 97M
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特大 1600×1100
No.170320-7D-93971
No.170320-7D-94028 特大 No.170320-7D-93990 特大 No.170320-7D-94061 特大
No.170320-7D-93896 特大 No.170320-7D-93959 特大 No.170320-7D-93945 特大
ミツユビカモメ 成鳥夏羽 B

ミツユビカモメの成鳥の中でも既に夏羽の姿になっている換羽の早いタイプです。
この個体は右翼に釣りの仕掛けが絡んでいて港内に入ってきたようです。
休憩には繁殖地の岸壁のような狭い所を好んでいます。

No.98280 MP4 HD動画 120秒 116M
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特大 1600×1100
No.170320-7D-93766
No.170320-S120-88294 特大 No.170320-7D-93728 特大 No.170320-7D-93715 特大
ミツユビカモメ 成鳥冬羽

まだ冬羽の姿ですが初列風切に旧羽はなく先端の黒色部が綺麗に換羽が済んでいるタイプで雨覆の磨耗はあまり目立ちません。

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No.170323-7D-95926
No.170319-7D-93346 特大 No.170319-7D-93353 特大 No.170325-7D-97470 特大
ミツユビカモメ 成鳥または第3回冬羽

初列風切に退色磨耗した旧羽(P10〜P8)が目立ち、雨覆にも磨耗が目立つ換羽の遅いタイプの個体です。
以前の標識調査で頭部の黒班が薄く磨耗した老鳥でこのような換羽遅れが見られましたが、老鳥と合わせて3回位の若鳥でも換羽時期が異なるのか興味深いところです。

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No.170320-7D-93802
No.170323-7D-95982 特大 No.170325-7D-97448 特大 No.170320-7D-93795 特大
ミツユビカモメ 第1回冬羽

第1回の特徴の翼のM字班などの黒色に近かった黒班も徐々に退色し茶色味になり、尾羽のテールバンドは磨耗で短くなりバンドが無いように見えてきます。

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No.170323-7D-96039
No.170323-7D-96029 特大 No.170323-7D-96051 特大 No.170325-7D-97461 特大
ユリカモメ 成鳥夏羽に移行中

まだ冬羽の個体が多く見られますが、徐々に頭部がごま塩になり換羽の早い個体はかなり黒っぽくなってきた個体も見られました。

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No.170323-7D-95647
コカモメ 成鳥冬羽   

前回に続いて近年連続して確認しコカモメとして紹介されている個体です。
この個体は左翼初列雨覆に小さな羽が反転している特徴があります。 
seichoudokuさんのブログ 鴎舞時 / OhmyTime に大変詳しく紹介されています。

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特大 1600×1100
No.170322-7D-95328
No.170322-7D-95187 特大 No.170322-7D-95408 特大 No.170322-7D-95423 特大
No.170324-7D-97142 特大 No.170324-7D-97107 特大 No.170324-7D-97115 特大
カモメ 成鳥冬羽   

この個体初列風切P8に先端の白班とグレータングの間に単独の珍しい白班が見られます。
他の特徴は普通のカムチャッカの範疇に見えます。

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No.170323-7D-96059
カモメ 第2回冬羽   

この第2回の個体は変に目立ちました。嘴が黄色味が強く換羽が早いようですが、頭部の茶班は濃くまだ冬羽の雰囲気が多く残り、雨覆の褐色と背のグレーがはっきり別れています。

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No.170322-7D-95544
アメリカセグロカモメ 成鳥冬羽(第7回)

いつもの目に違和感のあるアメリカセグロカモメで今回も姿を現してくれました。

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No.170319-7D-93327
No.170319-7D-93335 特大 No.170322-7D-95031 特大 No.170322-7D-94926 特大
アメリカセグロカモメ 第2回冬羽

明色の虹彩に背には薄目のグレー、大雨覆にははっきりした暗色部がライン状に見え、かなり代表的なアメリカセグロカモメの第2回といった印象です。

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No.170323-7D-95908
カムリアンアイスランドカモメ??? 
第2回冬羽 
  

前回に続いて確認出来ましたが詳細を確認する前にオオセグロに追い出されすぐに去ってしまいました。
昨年のカムリアン1Wかどうか悩ましいが別の中間個体のようにも思えてきました。

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No.170324-7D-97279
No.170324-7D-97295 特大 No.170324-7D-97303 特大 No.170324-7D-97297 特大
カナダカモメ 成鳥冬羽 A

いつもの干潟好きの個体ですが、今回もよく現れました。
干潟では他の大型カモメに比べ小さく薄目でかわいらしく見える時があります。

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No.170323-7D-96290
No.170323-7D-96160 特大 No.170323-7D-96269 特大 No.170323-7D-96117 特大
カナダカモメ 成鳥冬羽 B 通称ご子(第12回冬羽)

今回もいろんな場所で”ご子”の姿が度々見られました。
今回は雨を避けた空き地で休む姿が見られ、頭部が徐々に白っぽくなってきています。

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No.170324-7D-96596
No.170324-7D-97361 特大 No.170324-7D-97375 特大 No.170324-7D-97326 特大
No.170324-7D-96533 特大 No.170324-7D-97183 特大 No.170324-7D-97198 特大
No.170324-7D-96452 特大 No.170324-7D-96489 特大 No.170324-7D-97216 特大
No.170324-7D-96523 特大 No.170324-7D-96515 特大 No.170324-7D-96637 特大
カナダカモメ 成鳥冬羽 C

最近よく見かける翼パターンがカムリアンっぽく、左翼P7が折れている個体です。

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No.170321-7D-94455
カナダカモメ 第2回冬羽 D

あれ、第一印象は初列風切の短かさが変に目立つ個体です。

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No.170320-7D-94137
カナダカモメ 第2回冬羽 E

水揚げ作業を行っている近くの空き地でチャンスを伺って待機しています。

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No.170321-7D-94737
カナダカモメ 第2回冬羽 F

小型でやや薄目で羽縁の目立つ初列風切が印象的な個体です。

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No.170321-7D-94893
カナダカモメ 第1回冬羽 G  シーズン後半から現れだしたカナダカモメの中でも小柄な個体です。
No.170319-7D-93285 特大 拡大 No.170319-7D-93266 特大 拡大
カナダカモメ 第1回冬羽 H

すらっとした体形が目についた個体です。

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No.170322-7D-95485
カナダカモメ 第1回冬羽 I

この個体はカナダカモメの中でもかなり小さく最初に見た時はタダカモメかとも考え嘴がほとんど黒くなっているのを確認し一安心しました。

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No.170324-7D-96769
カナダカモメ 第1回冬羽 J  嘴がピンクと黒のツートンカラーが印象的なよく見る個体です。
No.170324-7D-97230 特大 拡大 No.170324-7D-97049 特大 拡大
No.170321-7D-94552 特大 No.170321-7D-94571 特大 No.170324-7D-97010 特大
カナダカモメ 第1回冬羽 K

シーズン末期のこの時期にあまり摩耗した様子も少なくカナダカモメらしいちょっとべたっとした感じの綺麗な個体です。

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No.170323-7D-95831
No.170323-7D-95805 特大 No.170323-7D-95837 特大 No.170323-7D-95824 特大
カナダカモメ 第1回冬羽 L

この個体は、ほっそりした体形に退色摩耗が目立ちます。

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No.170324-7D-96906
No.170324-7D-96972 特大 No.170324-7D-96942 特大 No.170324-7D-96987 特大
シロカモメ 成鳥夏羽

銚子では普通サイズのやや小型のシロカモメ、この個体の頭部はすでに白くなっていますがまだ薄っすら茶班が残る個体まで様々です。

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No.170320-7D-93681
シロセグロ雑種 成鳥冬羽   体色のグレーが薄く眼瞼は黄色で、初列風切が黒い事以外はシロカモメ的な個体です。
No.170324-7D-96729 特大 拡大 No.170324-7D-96553 特大 拡大
タイミルセグロカモメ 成鳥冬羽(右) 

タイミルがセグロと求愛行動のような行動をしていますが、どちらも大きな体格に顔の雰囲気が雄個体のように見えますが気のせいでしょうか。

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No.170321-7D-94406
セグロカモメ?? 第4回夏羽

この個体、白くなった頭部に眼瞼が黄色くなっています。アメリカやシロ系を想像しますが、初列の裏面が薄くアメリカはなし、グレーはセグロと同等で初列のパターンはまだ全面黒く何ともいえない感じです。
いい感じでペアー誕生かと思いきや残念。

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No.170322-7D-95640
No.170322-7D-95622 特大 No.170322-7D-95630 特大 No.170322-7D-95635 特大
ワシカモメ 第3回冬羽   普段はあまり見かけないワシカモメの第3回が今回よく現れました。
No.170325-7D-97421 特大 拡大 No.170324-7D-96960 特大 拡大
モンゴルセグロカモメ? 第2回冬羽   体色が白っぽく特に翼のコントラストが高く見えますが腹部から胸にかけての茶班が2回にしてはやや多くも感じモンゴルかどうか悩ましい感じです。
No.170324-7D-97091 特大 拡大 No.170324-7D-97092 特大 拡大
ホイ系カモメ 第1回冬羽   今シーズンよく現れた体色が暗褐色で大雨覆の暗色のラインが目立つ個体です。
No.170321-7D-94600 特大 拡大 No.170319-7D-93295 特大 拡大
No.170319-7D-93305 特大 No.170320-7D-93688 特大 No.170320-7D-93685 特大
オオセグロカモメ 第1回冬羽

えっ! 嘴が長い。

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No.170321-7D-94608
オオセグロカモメ 第1回冬羽

えっ! 背中から足が・・・

どうしたんでしょうか?

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No.170321-7D-94652
ウミネコ 成鳥夏羽   ウミネコも恋の季節、集団の中でごく一部のペアーが見られます。
No.170324-7D-96655 特大 拡大 No.170322-7D-95312 特大 拡大
ウミネコ 成鳥夏羽

雨覆から羽毛が飛び出しています。
以前セグロカモメでハゴロモという愛称の個体が居ましたが毎年同じように飛び出していたのを思い出します。

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No.170321-7D-94260
ウミネコ 成鳥夏羽

遠くからでもピンクリボンが異常に目立ちます。自然に首に絡んだとは考えにくく、誰かに目印として結ばれたんでしょうが何か目的があったんだろうか。
ただのいたずらだろうか。

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No.170322-7D-95298
ウミネコ 第1回冬羽   シーズン後半になり気が付いた事にウミネコの集団の中に第1回の個体だけが別に移動したのか不思議にほとんど見られなくなっていました。かなり探して見つけた個体です。
No.170323-7D-95756 特大 拡大 No.170323-7D-95591 特大 拡大
アオサギ

浅い干潟によくやって来ますが、今回は珍しく大きなボラ?を捕えました。

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No.170320-7D-94115
オオハム 夏羽に移行中

長く滞在していたオオハムも体色が次第に濃くなってきて夏場への関羽が始まった様子です。

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No.170321-7D-94311
今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S120
デジ眼 : Canon EOS-7D TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD G2
      EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS
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