No.17-11 作成 2017.03.26
探 鳥 日
 2017年3月4日(土)〜11日(土)
場 所  銚子漁港、波崎新港
天 候  晴れ/曇り 3/6.7雨 3/11強風
主な鳥種 ミツユビカモメ(△)、カムリアンアイスランドカモメ(2?)、アメリカセグロカモメ(1)、カナダカモメ(20)、セグロカモメ(○)、オオセグロカモメ(○)、タイミルセグロカモメ(△)、ホイグリンカモメ(1)、シロカモメ(△)、ワシカモメ(△)、ウミネコ(○)、カモメ(○)、ユリカモメ(○)、バードウオチャー(20+20+5+15+15+4+6+20)
ま と め  今回の銚子は3月になり既にシーズン終盤になり移動個体も加わって何が出るか楽しみに出かけました。
3/6と3/9はサバの水揚げで港内は賑わっていましたが、2月の時ほどカモメ逹は集まらなくなってきました。
セグロカモメなどの成鳥の頭部は茶班が薄く白っぽい夏羽の姿に変わってきて、若い個体は摺れや磨耗が目立つようになってきました。
2月中旬の春一番から多くの姿が目立つようになったミツユビカモメは今回も数多く見られ、コカモメやカムリアン3号などお馴染みな個体も見られ、ワシやシロの小型の雑種に悩まされるものの内容豊かな鳥見となりました。
ミツユビカモメ 成鳥冬羽

2/17の春一番の強風から多くのミツユビカモメが港内で見られるようになっています。
キーキー・プープーと鳴きながら飛び交って海面の食べ物を探していたり、海面をゆっくり移動しながら浮遊物を探したり、堤防の車止めで休んだりと様々な姿が見られました。

No.87837 MP4 HD動画 93秒 91M
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特大 1600×1100
No.170308-S120-87847
ミツユビカモメ 成鳥冬羽

初列風切に旧羽はなく先端の黒色部が綺麗に換羽が済んでいます。
これらの個体は銚子漁港にやって来るミツユビカモメの中で換羽時期が早いタイプですが頭部の白い夏羽の姿はまだ見られませんでした。

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特大 1600×1100
No.170308-7D-91072
No.170305-7D-89391 特大 No.170304-7D-88533 特大 No.170308-7D-91716 特大
ミツユビカモメ 成鳥冬羽

初列風切に退色磨耗した旧羽が目立ち、雨覆にも磨耗が目立つ個体です。
以前の標識調査で頭部の黒班が薄く磨耗した老鳥でこのような換羽遅れが見られましたが、老鳥と合わせて亜種によっても換羽時期が異なるのか興味深いところです。

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特大 1600×1100
No.170304-7D-88646
No.170307-7D-90187 特大 No.170307-7D-90255 特大 No.170308-7D-91730 特大
負傷ミツユビカモメ オオセグロカモメを食す

普段港内では海面の浮遊物を食べていますがこの負傷個体は珍しく事故に遭ったオオセグロカモメを食しています。

No.87867 MP4 HD動画 77秒 76M
No.87868 MP4 HD動画 58秒 57M
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No.170308-7D-91061
ミツユビカモメ 成鳥冬羽/第1回冬羽

ミツユビカモメの第1回と成鳥のツーショット2月中旬から港内に入ってきた個体が増えたのでこんな景色が見られるようになりました。

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特大 1600×1100
No.170307-7D-90230
ミツユビカモメ 第1回冬羽

港内のミツユビカモメが増えて第1回の個体も3個体確認しました。

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特大 1600×1100
No.170308-7D-91119
No.170307-7D-90217 特大 No.170305-7D-89044 特大 No.170310-7D-92312 特大
コカモメ 成鳥冬羽    近年は連続して確認しコカモメとして紹介されている個体です。
初列風切P8のグレータングが長く、細めの嘴にやや薄目のグレーなどがコカモメらしく、この個体は左翼初列雨覆に小さな羽が反転している特徴があります。 
seichoudokuさんのブログ 鴎舞時 / OhmyTime に大変詳しく紹介されています。
No.170310-7D-92654 特大 拡大 No.170308-7D-91625 特大 拡大
No.170308-7D-91278 特大 No.170308-7D-91283 特大 No.170308-7D-91277 特大
No.170308-7D-91440 特大 No.170308-7D-91427 特大 No.170308-7D-91523 特大
No.170308-7D-91596 特大 No.170308-7D-91708 特大 No.170308-7D-91608 特大
No.170310-7D-92613 特大 No.170310-7D-92641 特大 No.170310-7D-92620 特大
No.170310-7D-92475 特大 No.170310-7D-92325 特大 No.170310-7D-92497 特大
カモメ 成鳥冬羽    この個体初列風切P8のグレータングが幾分多く目立ちましたが他の特徴は普通のカムチャッカの範疇に見えます。
No.170311-7D-92970 特大 拡大 No.170311-7D-92991 特大 拡大
カモメ? 第1回冬羽

亜種ヘイネイを探してる中でテールバーがほぼ暗色な個体が目立ちました。
テールバーやコントラストの低い体色などはコカモメ的な感じの個体ですが、カムチャッカの中でもこのような個体が少数見られます。
何故かT6に白化が見られます。

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特大 1600×1100
No.170311-7D-93146
No.170311-7D-93233 特大 No.170310-7D-92831 特大 No.170310-7D-92847 特大
アメリカセグロカモメ 成鳥冬羽(第7回) いつものアメリカセグロカモメで今回も度々姿を現してくれました。嘴の黒班が前回より目立たなくなり赤班が目立つようになってきた印象です。
No.170304-7D-88657 特大 拡大 No.170304-7D-88853 特大 拡大
No.170305-7D-89304 特大 No.170304-7D-88670 特大 No.170305-7D-89307 特大
No.170305-7D-89332 特大 No.170305-7D-89339 特大 No.170304-7D-88627 特大
カムリアンアイスランドカモメ
通称3号 成鳥冬羽(第9回冬羽)

今シーズンは3号と相性がいいようで今回も確認出来ました。
飛翔時の初列風切は黒が薄く白っぽさが極めて目立ちます。

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特大 1600×1100
No.170307-7D-90417
No.170307-7D-90385 特大 No.170307-7D-90431 特大 No.170307-7D-90432 特大
カムリアンアイスランドカモメ? 第2回冬羽    昨年のよく見ていたカムリアン1Wに顔の模様が似ており同一個体のように思えるが悩ましい感じです。
No.170307-7D-90877 特大 拡大 No.170307-7D-90862 特大 拡大
カナダカモメ 成鳥冬羽 A いつもの干潟好きの個体ですが、今回もよく現れました。
No.170304-7D-88493 特大 拡大 No.170305-7D-89170 特大 拡大
カナダカモメ 成鳥冬羽 B 通称ご子(第12回冬羽) 今回もいろんな場所で”ご子”の姿が度々見られました。
No.170306-7D-89827 特大 拡大 No.170306-7D-89861 特大 拡大
No.170306-7D-89804 特大 No.170306-7D-89884 特大 No.170306-7D-89908 特大
No.170306-7D-89727 特大 No.170307-7D-90814 特大 No.170307-7D-90798 特大
カナダカモメ 成鳥冬羽 C

最近よく見かける左翼P7が折れている個体です。

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No.170306-7D-89543
カナダカモメ 成鳥冬羽 D   頭部から胸にかけての薄いもやもや茶班がカナダカモメ的です。
No.170306-7D-89644 特大 拡大 No.170306-7D-89673 特大 拡大
カナダカモメ 成鳥冬羽 E

翼の手入れが悪かったのか、長く水に浸かったのか雨を弾ききれていません。

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No.170306-7D-90018
カナダカモメ 成鳥冬羽 F

頭部が白く目立ち茶班が後頸に集まったように見える個体です。

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No.170307-7D-90304
カナダカモメ 成鳥冬羽 G

嘴に黒班が少し残っていますので第5〜5回程度の若い成鳥と思えます。

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No.170307-7D-90341
カナダカモメ 成鳥冬羽 H

小型で丸い頭部にもやもやの茶班で理想的なカナダカモメに近いイメージの個体です。

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No.170307-7D-90589
No.170307-7D-90603 特大 No.170307-7D-90631 特大 No.170307-7D-90632 特大
カナダカモメ 成鳥冬羽 I
No.170307-7D-90769 特大 拡大 No.170307-7D-90773 特大 拡大
カナダカモメ 成鳥冬羽 J
No.170307-7D-90790 特大 拡大 No.170307-7D-90791 特大 拡大
カナダカモメ 成鳥冬羽 K

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No.170309-7D-91893
カナダカモメ 成鳥冬羽 L

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No.170309-7D-91933
カナダカモメ 成鳥夏羽 M

この個体、頭部が白くなりほとんど夏羽の様相です。カナダカモメの夏羽の姿は国内で見られる機会はほとんどなく貴重な姿です。

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No.170309-7D-92091
カナダカモメ 第2回冬羽 N

体色が薄目の第2回です。

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No.170305-7D-89406
カナダカモメ 第2回冬羽 O

今シーズンよく見る第2回で、小型でカナダカモメらしい個体です。

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No.170307-7D-90539
No.170307-7D-90501 特大 No.170307-7D-90494 特大 No.170307-7D-90525 特大
カナダカモメ 第1回冬羽 P

今シーズン後半からよく見られるようになったカナダカモメの中でも小柄な体形が目立つ個体で今回も頻繁に現れました。

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No.170305-7D-89372
No.170309-7D-92271 特大 No.170311-7D-93084 特大 No.170309-7D-92265 特大
カナダカモメ 第1回冬羽 Q
No.170305-7D-89148 特大 拡大 No.170305-7D-89155 特大 拡大
カナダカモメ 第1回冬羽 R

嘴の黒が多く体色が濃いめな個体です。

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No.170306-7D-89583
カナダカモメ 第1回冬羽 S

小型の体形で頭が大きく見えて大変かわいらしい個体です。

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No.170309-7D-92004
No.170309-7D-91921 特大 No.170309-7D-92015 特大 No.170309-7D-92006 特大
カナダカモメ 第1回冬羽 T

嘴が黒とピンクのツートンで今シーズン早くから現れていた個体ですが最近はあまり見かけなくなってきました。

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No.170311-7D-92942
ホイグリンカモメ 成鳥冬羽

やや小型でスリムな体型にグレーがウミネコのように濃く、初列風切の先端の白班やP10の白班は小さく黒色部が8枚と黒が多く目立ちいい感じのホイグリンカモメに見えますが、足の黄色の冴えが強く、ここまで黄色いとやや疑問を感じる個体です。

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No.170307-7D-90903
No.170307-7D-90898 特大 No.170307-7D-90963 特大 No.170307-7D-90919 特大
ホイグリン系カモメ 第1回冬羽

暗褐色の濃い体色が目立ちました。
特に大雨覆の暗色部の濃いラインが目立ち特徴的で興味深い個体です。

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No.170307-7D-91019
モンゴルセグロカモメ?? 幼羽

暗褐色の体色が目立ちホイ系との第一印象でしたがテールバンドが細くモンゴル的で大雨覆の暗色ラインもなくモンゴルセグロカモメ幼羽にそっくりな感じです。
しかし換羽の早いモンゴルが12月ならわかりますが既に3月で幼羽なのには大きく疑問が有り興味深いが悩ましい個体です。

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No.170307-7D-90653
No.170307-7D-90674 特大 No.170307-7D-90670 特大 No.170307-7D-90666 特大
シロカモメ系雑種 第2回冬羽

シロカモメの2Wにしては白さが少なくコントラストが低くべとっとした体色でワシカモメも混ざっていそうな雑種です。

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No.170310-7D-92686
ワシカモメ 第1回羽

雑種でない普通のワシカモメです。
灰褐色の体色に黒い嘴に黒みの混じった足が特徴的です。

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No.170309-7D-92106
大型不明カモメ 第1回冬羽 A

小型で初列風切の突き出しがやや長めでカムリアン的なイメージを感じた個体ですが、カムリアンにしては嘴が長くも感じ不思議な個体です。

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No.170306-7D-90048
No.170306-7D-90114 特大 No.170306-7D-90095 特大 No.170306-7D-90093 特大
大型不明カモメ 第1回冬羽 B

体色がシロカモメのような雰囲気で嘴には黒が多く見られ足に黒味がなくワシカモメの雑種的な感じもあります。

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No.170311-7D-93067
No.170311-7D-93050 特大 No.170311-7D-93058 特大 No.170311-7D-93048 特大
大型不明カモメ 第1回冬羽 C  小さめで体色はシロカモメのようですが嘴が黒が多くなっています。
No.170308-7D-91800 特大 拡大 No.170308-7D-91774 特大 拡大
大型不明カモメ 第1回冬羽 D

ワシカモメの雑種だろうか足に黒味がなくきれいなピンク色になっています。

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No.170308-7D-91831
標識ウミネコ 成鳥夏羽 C15

左足に黄色のカラーリングにC15の識別番号に右足に金属リング 9A90765 を装着しています。

黄色のカラーリングは青森県八戸市蕪島で装着されており年齢等は調査中。
他に右足赤のC4青森県大間も確認。

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No.170309-7D-92162
ウミネコ部分白化(16-B) 成鳥夏羽

紋付きウミネコで両翼雨覆に部分白化が見られます。
またウミネコ成鳥の初列風切の先端の白班は約1cm位磨耗しこの時期はほとんど白班が無いように見えています。

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No.170310-7D-92764
ウミネコ 第3回冬羽

成鳥は1月頃には頭部の白い夏羽に換羽していますが、この個体の頭部にはまだ茶班が少し残っています。嘴や足の黄味の冴えはまだ少なくこの時期は緑色のように見えます。

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No.170309-7D-92107
コクガン

今シーズン漁港奥の遠い堤防にコクガンのペアーが滞在しています。
工事中の堤防で近くでパワーシャベルが土を掘り土砂を積んだダンプが行き交っているのにこの場所から離れずにいるのは不思議な気がします。

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No.170305-80HD-S120-87741
ハヤブサ ハトを食す

ハヤブサが遠い堤防でハトを食べていました。港内にはウミネコやユリカモメなどカモメが多くいるのにわざわざ数の少ないドバトを捕らえるのは何か好みがあるのだろうか。

No.87781 MP4 HD動画 55秒 53M
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特大 1600×1100
No.170305-80HD-S120-87768
今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S120
デジ眼 : Canon EOS-7D TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD G2
      EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS
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