No.17-6 作成 2017.01.03
探 鳥 日
 2016年12月22日(木)〜26日(月)
場 所  銚子漁港、波崎新港
天 候  晴れ
主な鳥種 ミツユビカモメ(2)、アメリカセグロカモメ(2)、カナダカモメ(8)、セグロカモメ(○)、オオセグロカモメ(○)、タイミルセグロカモメ(△)、ホイグリンカモメ(0)、シロカモメ(15)、ワシカモメ(20)、ウミネコ(○)、カモメ(○)、ユリカモメ(○)、バードウオチャー(2+40+15+9+4)
ま と め  今回の銚子はクリスマスになりお馴染みの個体を楽しみに出かけました。
22、23日は低気圧に向かった南風で12月とは思えない暖かい陽気で、22日はサバが大漁に揚がって堤防の至る所で水揚げ作業で賑わいカモメも大量に飛び交っていました。23日〜25日は水揚げはなく徐々にカモメの数は減少していきましたが、カナダカモメの「ご子」や見慣れたアメリカセグロカモメに出会う事が出来てクリスマスプレゼントを貰った雰囲気です。
26日もサバが大量に揚がってましたがカモメの数があまり増えなかったのが気になり、また漁港奥の釣り人で賑わう空き地には軽食の移動販売車まで現れる次第でカモメの降りる堤防がなくなるのを心配します。
ミツユビカモメ 第1回冬羽

下の成鳥を見ていたら真ん前に突然降りてきました。
大きめの体長に長めの嘴で元気な男の子のようです。

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特大 1600×1100
No.161222-7D-69516
No.161222-7D-69556 特大 No.161222-7D-69544 特大 No.161222-7D-69466 特大
負傷ミツユビカモメ 成鳥冬羽   成鳥はこの負傷している個体のみ連日確認しました。堤防に座り込んでいて何か変だなと思っていましたが、右翼下面に傷の跡が見られます。
No.161222-7D-69596 特大 拡大 No.161224-7D-70297 特大 拡大
No.161222-7D-69641 特大 No.161224-7D-70330 特大 No.161225-7D-71380 特大
ユリカモメ 成鳥冬羽

今シーズンは港内にユリカモメが多いように感じます。

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特大 1600×1100
No.161223-7D-70062
ユリカモメ 第1回冬羽

この時期の第1回の個体は頭部の茶色い幼羽は目立ちませんが、この個体は頭部にまだ茶色い幼羽が残っていました。

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特大 1600×1100
No.161222-7D-69749
アメリカセグロカモメ 成鳥冬羽(第7回)   以前よく見かけた目に違和感のある個体で近年は出現率が低くなりましたが今シーズンも見る事が出来ました。小型で薄目のグレーに初列風切の黒が多く先端には小さな白班が目立ちます。
No.161224-7D-71056 特大 拡大 No.161225-7D-71682 特大 拡大
No.161224-7D-71030 特大 No.161224-7D-71037 特大 No.161225-7D-71640 特大
アメリカセグロカモメ?? 第4回冬羽

グレーの薄い翼が目立ちました。初列風切の黒が多くカナダやシロセグロではありません。
翼のパターンはアメリカセグロカモメのようですが、セグロカモメの4Wなどでは白班が小さく黒が多く見え類似点があり詳細が観察出来ず悩むところです。

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No.161225-7D-71980
カナダカモメ 成鳥冬羽 A

発見した時はぐっすり昼寝の最中で、暫くして見直すとしっかり起きて顔も確認出来ました。やや大きめの個体です。

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No.161223-80HD-S120-83449
カナダカモメ 成鳥冬羽 B

いつもの干潟好きの個体は今シーズンも健在でこの時期頭部の茶班が濃く見えます。

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特大 1600×1100
No.161224-7D-70592
No.161224-7D-70575 特大 No.161224-7D-70662 特大 No.161224-7D-70372 特大
カナダカモメ 成鳥冬羽 C 通称ご子(第12回冬羽)   11月末に確認して以来の確認で、今回は「ご子」お馴染みの大股歩きの姿が見られ、また魚の加工工場から出る廃棄物が波打ち際に打ち上げられた白い魚の脂分を好んで食べている姿が見られました。
No.161224-7D-71274 特大 拡大 No.161225-7D-72320 特大 拡大
No.161225-7D-72356 特大 No.161224-7D-71114 特大 No.161224-7D-71290 特大
カナダカモメ 成鳥冬羽 D

初列風切の黒がやや薄く見え、パターンはP9のグレータングが連続的でカムリアン的な雰囲気を感じます。

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特大 1600×1100
No.161224-7D-71321
No.161225-7D-72021 特大 No.161224-7D-71333 特大 No.161224-7D-71349 特大
カナダカモメ 第3回冬羽 E   第3回の個体は見る機会が少ないので見られて幸運です。小型でカナダカモメらしい体型に薄いグレーが目立ちますが大雨覆には褐色味があり、初列風切のパターンは成鳥と比べるとまだ不完全で先端の白班も小さく見えます。
No.161225-7D-72010 特大 拡大 No.161225-7D-71874 特大 拡大
No.161225-7D-71912 特大 No.161225-7D-71905 特大 No.161225-7D-71942 特大
カナダカモメ 第1回冬羽 F

べたっとしたやや灰褐色味のコントラストの低い体色にカナダカモメらしいかわいらしい体形で他の1Wと比べよく目立ちました。

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特大 1600×1100
No.161225-7D-71796
No.161225-7D-71618 特大 No.161225-7D-71539 特大 No.161225-7D-71565 特大
タイミルセグロカモメ 成鳥冬羽

足の黄色いホイ系は様々で、左下はスラットした小型でホイグリンカモメのようで、下中はスラットした体形に薄目のグレー、右下は初列風切の旧羽は抜け落ちホイ系にしては換羽が早めでセグロカモメ的です。

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特大 1600×1100
No.161223-7D-69924
No.161222-7D-69191 特大 No.161225-7D-72266 特大 No.161225-7D-71995 特大
シロカモメ 成鳥冬羽   シロカモメの成鳥が近くで見られ、せっかくの機会なので黄色い虹彩にオレンジ色の眼瞼をはっきりと確認出来ました。
No.161223-7D-69955 特大 拡大 No.161223-7D-69950 特大 拡大
シロカモメ 第1回冬羽

この個体、頭部から胸にかけて褐色味が強くシロカモメ第1回のシーズン初期の代表的なイメージに近い個体です。

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特大 1600×1100
No.161222-7D-69366
ワシカモメ 成鳥冬羽   左右の個体で頭部の形が異なります。右は嘴の大きな雄個体、左は右の個体に比べ嘴が短く頭に丸みがある雌個体と思えます。
No.161222-7D-69062 特大 拡大 No.161224-7D-70916 特大 拡大
大型不明カモメ 第1回冬羽

えっこのテールどうなってるんだ。
焦げ茶色の巾の広いテールバンドのようだけど白いムラが一面に現れています。体色も焦げ茶色でコントラストが強く白抜けしているように見えます。

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No.161224-7D-71346
オオセグロカモメ部分白化 第1回冬羽   両翼の肩羽に大きな白化部分が見られます。オオセグロカモメの大きな部分白化個体は近年目立つ気がします。
No.161226-7D-72422 特大 拡大 No.161226-7D-72435 特大 拡大
ウミネコ部分白化 成鳥冬羽(17-A) 紋付きカモメの中でもこの個体の白化部分は大きく目立ちます。
No.161224-7D-70488 拡大 No.161224-7D-70489 拡大
半蹼型ウミネコ(ハンボクガタ)成鳥冬羽

2014年に確認して以来度々確認していますが今シーズンも確認出来ました。
カモメ類の水かきは第2趾,第3趾,第4趾の間に蹼膜(ボクマク)が張った蹼足の標準蹼型ですが、この個体の水かきは、驚いた事に両足共にコサギなどと同じ蹼膜が趾の半分以下の半蹼型になっています。

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特大 1600×1100
No.161222-7D-69845
No.161222-7D-69788 特大 No.161222-7D-69820 特大 No.161222-7D-69760 特大
ウミネコ 成鳥冬羽

換羽の早いウミネコは冬羽で頭部の茶班が濃くなるピークはほぼ過ぎたように思えます。
すでに茶班の濃い成鳥は少なくなってきていて1月には頭部が白い夏羽の姿に変わって行きます。

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特大 1600×1100
No.161226-7D-72605
カモメ 成鳥冬羽

茶班が濃く特に頭部縦班のコントラストが高く目立ち、初列風切P8のグレータングは目立たずに黒色部が多く目立ち代表的な亜種カムチャッカと思えますが、同一個体で識別用の撮影はなかなか難しいが、今回珍しく成功した気がします。

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No.161224-7D-70191
No.161224-7D-70197 特大 No.161224-7D-70224 特大 No.161224-7D-70243 特大
カモメ 成鳥冬羽

上の代表的な亜種カムチャッカと比べると嘴は小さく頭部のコントラストは低くソフトに感じグレーはやや薄く思えますが、初列パターンは確認出来ませんでした。

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特大 1600×1100
No.161223-7D-69931
ベロカモメ 成鳥冬羽   タダカモメの舌の飛び出しているベロカモメは初めてだろうか、加えて右足を負傷しています。
No.161226-7D-72509 特大 拡大 No.161226-7D-72483 特大 拡大
ベロウミネコ 成鳥冬羽   ウミネコの舌の飛び出している個体はたまに見かけますので複数個体に舌が飛び出していると思えます。
No.161226-7D-72579 特大 拡大 No.161226-7D-72583 特大 拡大
ウミアイサ小群とユリカモメ1W

普段は単独での姿ばかり見ていましたが、今回8個体の小群で行動していました。
ユリカモメ1個体がウミアイサと行動を共にしてましたが、獲物の横取りをしようとしているかはわからなかった。

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No.161223-7D-70049
油爆オナガガモ

淡水域では普通のオナガガモですが、銚子漁港内で見かけたのは初めてかもしれない。
またこの個体胸が茶色く油爆しているようで、上流側からやってきて下流側へ移動して行きました。

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No.161224-7D-70168
今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S120
デジ眼 : Canon EOS-7D TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD G2
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