No.14-13 作成 2014.03.14
探 鳥 日
 2014年3月6〜11日
場 所  銚子漁港
天 候  6日晴れ、7日晴れ、8日晴れ、9日雨曇り、10日晴れ、11日晴れ 
主な鳥種  クロワカモメ(1)、アメリカセグロカモメ(1)、ホイグリンカモメ(2)、カナダカモメ(9)、モンゴルセグロカモメ(2)、ミツユビカモメ(0)、シロカモメ(△)、ワシカモメ(△)、セグロカモメ(○)、タイミルセグロカモメ(△)、カモメ(○)、ユリカモメ(○)、ウミネコ(○)、オオセグロカモメ(○)、バードウオチャー(5+15+30+20+15+15)
ま と め  今回の銚子は震災の津波体験から3年が経ちましたが、観察中の地震とその後の津波は記憶に鮮明に残っています。
今回の銚子漁港は7、8、10日とサバの水揚げがありましたが、通常はカモメが入港する漁船に付いてどんどん増えてきますが、今回はどうした事か不思議にカモメがほとんど付いて来ないんで連日カモメの少ない状態が続きました。
目立つデカムも見かけないし、カナダの数も少なく、ミツユビカモメ6日間で全く見る事はありませんでした。
前回気になった部分白化個体は、前回の個体にくわえて今回新たにウミネコ2個体観察し、合計5個体の観察になりました。
また今回銚子では珍しく、すごくかわいらしいケイマフリが観察できたのは大変幸運でした。
出港する大巻船団

震災から3年、地震で一部損傷した第一市場は更地になり、液状化で損傷した波崎新港はほぼ元通りに復旧しましたが、原発事故からの汚染水の影響で福島沖の漁の制限はまだ続いています。

大震災時のレポート
拡大
No.140311-S120-33456
カモメ 部分白化 A 成鳥冬羽

カモメの部分白化個体は、前回確認したA・Bの2個体が今回も見られました。

また今回、新たにウミネコ2個体を観察し合計5個体になりました。

拡大 特大 1600×1100
No.140308-7D-21000
ウミネコ 部分白化 D 成鳥夏羽 ウミネコ 部分白化 E 成鳥夏羽
No.140307-7D-20952 拡大 No.140310-7D-21381 拡大
クロワカモメ 成鳥冬羽

今回のクロワカモメはいつもの堤防で休んでいました。

拡大
No.140309-80HD-S120-31985
カナダカモメ 成鳥冬羽 A

この個体よく干潟に現れる個体で、初列風切の黒色部が5枚で黒色部が少なくカムリアン寄りの個体です。

拡大 特大 1600×1100
No.140307-7D-20667
No.140307-7D-20664 拡大 No.140307-7D-20652 拡大 No.140306-7D-20128 拡大
カナダカモメ 第4回または第3回冬羽 B   前回に確認した個体ですが今回も見られました。
頭が丸くて大変かわいらしい個体です。
No.140308-7D-21042 拡大 特大 No.140308-80HD-S120-31333 拡大 特大
No.140308-S120-31357 拡大 No.140308-S120-31359 拡大 No.140308-7D-21057 拡大
カナダカモメ 第3回冬羽 C

この個体、日暮れ前に干潟に現れました。

拡大
No.140310-7D-21622
カナダカモメ 第3回冬羽 D   
No.140305-7D-20060 拡大 特大 No.140309-7D-21174 拡大 特大
カナダカモメ 第2回冬羽 E

この個体よく干潟に現れる個体で、初列風切の黒色部が5枚で黒色部が少なくカムリアン寄りの個体です。

拡大 特大 1600×1100
No.140306-7D-200275
No.140306-7D-200219 拡大 No.140306-7D-200237 拡大 No.140306-7D-200231 拡大
カナダカモメ 第1回冬羽 F

この個体、初列風切がやや濃いめで、嘴のピンクの部分がやや多く、カナダカモメでいいのか悩みましたが、飛翔時のかわいらしい顔つきはカナダカモメらしい顔つきです。

拡大
No.140306-7D-20518
No.140306-7D-20540 拡大 No.140306-7D-20564 拡大 No.140306-7D-20525 拡大
カナダカモメ 第1回冬羽 G

この個体、突然干潟に現れてすぐに見失い詳細が確認出来ませんでした。

拡大
No.140306-7D-20295
ホイグリンカモメ 成鳥冬羽 

この個体、背のグレーがウミネコ程度濃く、後頸に細かい班があり、足は肉色で、初列パターンはP10に小さなミラーがあり、P9の白斑は先端のみ。
飛翔写真は堤防の写真と同一個体か不明です。

拡大
No.140308-80HD-S120-31772
No.140308-S120-31570 拡大 No.140311-7D-21851 拡大 No.140311-7D-21858 拡大
ホイグリンカモメまたはタイミルセグロカモメ 第1回冬羽 

この個体、体色が白っぽく雨覆が暗褐色で目立ちました。
スラットした体型ですが大きさがセグロほどありホイグリンの雄個体かタイミルか悩ましい感じです。

拡大
No.140310-7D-21329
No.140311-7D-21796 拡大 No.140311-7D-21712 拡大 No.140310-7D-21634 拡大
タイミルセグロカモメ 成鳥冬羽 

この個体、嘴の赤班が上嘴まであり目立ちました。背のグレーはセグロカモメ程度です。

拡大
No.140308-7D-21029
モンゴルセグロカモメ 成鳥冬羽 

前回観察していた黒6枚の個体で、今回も干潟で縄張りを強調してよく鳴いて目立っていました。

拡大
No.140307-7D-20735
アメリカセグロカモメ 第4回冬羽 

この個体、背のグレーがカナダ程度薄く目立ち、初列パターンはP10に小さなミラーがあり両面黒色部が多く、眼瞼は黄色味でアメリカセグロに思いましたが虹彩がちょっと濃く見えます。

拡大 特大 1600×1100
No.140308-7D-21123
No.140308-7D-21092 拡大 No.140308-7D-21110 拡大 No.140308-7D-21158 拡大
セグロカモメ 成鳥冬羽 通称カオカケ 

いつものカオカケはカモメの少ない中でも港内に残っていました。
セグロカモメの換羽状態をモニターするのに適した個体ですが、今回は頭部が白っぽく変化し始めて夏羽への移行が始まったように見えます。

拡大
No.140308-80HD-S120-31247
ワシカモメ 成鳥または第4回夏羽 

この個体、綺麗な嘴の大きい特徴的なワシカモメです。尾羽を見なければ成鳥ですが、尾羽に班が残っています。

拡大
No.140311-7D-21810
オオセグロカモメ 成鳥冬羽 

この個体、眼瞼がピンク色でオオセグロカモメですが足が黄色味に見え、一瞬ホイグリンかと思いました。
?蹠の前側のみが部分的に黄色っぽく見え、横を向くと通常のピンク色で、色の判断に注意が必要ですね。

拡大
No.140308-7D-21067
小型ワシカモメ 第3回冬羽   

この個体、やや小型でワシカモメにしては初列がやや長めでカムリアン風の感じですが、嘴はカムリアンにしては大きくワシカモメの雌個体と思えます。

拡大
No.140307-80HD-S120-31207
シロセグロ雑種 第3回冬羽   やや小型で背のグレーの薄い個体が夕暮れの干潟で目立ちました。
初列パターンを見ると内弁が薄くカナダカモメ的ですがカナダにしては初列がやや短く見えます。
No.140310-7D-21521 拡大 No.140310-7D-21440 拡大
No.140310-7D-21575 拡大 No.140310-7D-21560 拡大 No.140310-7D-21473 拡大
オオセグロカモメ 第2回冬羽 

この個体、夏羽の換羽中と思えますが、あまりにもくっきり色が別れています。

拡大
No.140309-7D-21227
ミラーウミネコ 成鳥夏羽 

この個体、ウミネコの中でも珍しく初列風切P10に小さなミラーが見られます。
ミラーのあるウミネコの比率は1%以下と感じますが、見つけてもなかなか撮影出来る機会がありませんでしたが今回なんとか撮影出来ました。

拡大
No.140310-7D-21589
No.140310-7D-21599 拡大 No.140310-7D-21600 拡大 No.140310-7D-21601 拡大
標識ウミネコ H7 成長夏羽   

前回のD7に続いて今回は堤防で赤いカラーリングが目立ちました。
左足の赤いカラーリングにはH7番で右足に金属リングはありませんでした。
青森県大間で装着されたようですが詳細は確認中です。

拡大
No.140308-80HD-S120-31300
確認結果 H7: 2012年7月4日に青森県下北郡大間町弁天島で成鳥として標識
ケイマフリ 冬羽から夏羽へ換羽中 

銚子では希に珍しい海鳥が見られますが、ウミバトに続いて今回は黒目が凄くかわいらしいケイマフリです。
港内では潜水してカニを捕らえて食べていたり、羽ばたきをしたりとのんびり過ごしているように見えました。

拡大 特大 1600×1100
No.140306-7D-20339
No.140306-7D-20384 拡大 特大 No.140306-7D-20471 拡大 特大
No.140309-7D-21279 拡大 No.140306-7D-20475 拡大 No.140306-7D-20402 拡大 特大
No.140309-7D-21313 拡大 No.140309-7D-21280 拡大 No.140309-7D-21282 拡大
No.140306-7D-20498 拡大 No.140306-S120-31134 拡大 No.140309-7D-21302 拡大 特大
ビロードキンクロ 雄成鳥

たまに見かけますが、なんとも個性的な顔で白い虹彩が目立ちます。

拡大
No.140311-80HD-S120-33279
カンムリカイツブリ 成鳥夏羽

カンムリカイツブリはいつの間にか夏羽の姿に変わっていました。
頭部の冠羽が目立ちます。

拡大
No.140311-7D-21658
今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S120
デジ眼 : Canon EOS-7D EF100-400mm F4.5-5.6 IS EF600mmF4L IS
TOP 探鳥記録 目次 前回の探鳥記録 次回の探鳥記録