探 鳥 日
 2013年2月23日
場 所  銚子漁港
天 候  晴れ 強風
主な鳥種   クロワカモメ(1)、カナダカモメ(2)、シロカモメ(10)、セグロカモメ(○)、ワシカモメ(△)、ミツユビカモメ(6)、ユリカモメ(○)、ウミネコ(○)、オオセグロカモメ(○)、カモメ(○)、バードウオチャー(15+1団体30)
ま と め  2月に入ってからのカモメの少ない状態が続いていますが、今日も巻き網漁船の水揚げは無く、前回より微妙に多いくらいです。
カモメの少ない中でミツユビカモメが近くで見られたり、クロワカモメが、今年もほぼ例年通りの時期にやって来たのが幸運にも確認出来ました。
ただ心配なのはウミネコのみでしたが、油漠個体を複数観察し近くに汚染源があるのか心配されます。
ミツユビカモメ 成鳥冬羽

今日はいろんな場所で姿が見られました。
頭部の黒班は個性的で個体ごとに異なり、個体識別には役立ちます。

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ミツユビカモメ 成鳥冬羽

前回と同じ個体ですが、今日も近くに止まってくれました。
今日は超望遠接写で撮影できたので、特大画像では、普段わかりにくい眼瞼の赤い色が確認できます。

拡大 特大1600×1100
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クロワカモメ 成鳥冬羽

今年も例年とほぼ同じ時期にやって来ました。
歩き方はぎこちなく、足の怪我は完全には治っていないようです。

過去のクロワカモメ

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カモメ 成鳥?冬羽

タダカモメはこの時期は多く、あちこちで見られます。
この個体、嘴に黒班はなく成鳥のようですが、足の色に黄色の冴えがなく若い個体かもしれません。

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カナダカモメ 第2回?冬羽

夕方現れた個体で、嘴の黒い部分が多いのですが、腹部は第2回にしては随分白っぽくなっています。
雨覆いにはグレーが少し見られますので第3回かもしれません。

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タイミルセグロカモメ 成鳥冬羽

この個体、タイミルにしてはグレーが薄く感じます。
今シーズンはこのようなグレーの薄い個体を度々見かけます。

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モンゴルセグロカモメ 第2回冬羽

午後に現れた個体で、頭部から腹部にかけて白っぽく、グレーはややモンゴルにしては濃いめかなと思いホイグリンとしてましたが、seichoudokuさんのブログに同じ個体が、2/16に観察されています。

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ワシカモメ 第1回冬羽    ワシカモメの第1回はあちこちで多く見られます。この2個体は、あどけなさが残りかわいらしい感じでした。
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セグロカモメ 第1回冬羽

第1回の個体は、体色が徐々に退色と摩耗で雨覆の模様が解りにくくなってきました。

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油漠標識ウミネコ 成鳥夏羽
      
(標識調査より第13回)

この個体、頭部から腹部にかけて油で汚染されています。他にもウミネコの油漠個体を複数確認しました。
左足:標識番号は”B75”です。
右足:位置情報記録の
ジオロケータ

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標識調査結果   
この個体の黄色プラスチック足環(B75)は,2009年に繁殖地の青森県八戸市蕪島で装着したもので、その番号から2000年に蕪島で生まれた個体との調査結果が、山階鳥類研究所のご協力で得られました。 
また,右足に付いているものは,ジオロケータと呼ばれる位置を記録する機械で、GPSのように精度は高くありませんが、渡りルートや繁殖地や越冬地などの解明に役立てる物で、回収して初めて位置情報を読み出すため、リアルタイムでの位置情報は確認出来ませんが、小型で安価なため最近はよく使われてきているようです。残念ながら誤差は数百kmほどあるとの事です。

調査結果より蕪島の繁殖個体も、銚子漁港に立ち寄っているのが証明されました。
以前沖縄まで行っていたウミネコもありましたが、この個体は蕪島への帰り道と思えますが、何処まで行っていたかジオロケータの回収で確認出来るでしょう。

ツグミ    山鳥のツグミがこの時期は時々港内で見かけます。落ちている魚をつつく様子はありませんので、何を目的に漁港までやって来るかわかりませんが、この時期だけの訪問です。
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今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S110
デジ眼 : Canon EOS-7D EF100-400mm F4.5-5.6 IS、EF600mm F4 IS+接写リング 
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