探 鳥 日
 2009年11月21日(土曜)
場 所  銚子漁港(第3漁港から第2漁港)
天 候  晴れ
主な鳥種  ミツユビカモメ(2)、ウミネコ(○)、セグロカモメ(○)、オオセグロカモメ(○)、カモメ(2)、ユリカモメ(○)、バードウオチャー(5)
ま と め  今日の銚子漁港はサンマとサバの水揚げで大賑わいで、前回の訪問から2週間経ち大型カモメの数が大幅に増えてきました。
カモメの数が増えて観察にも力が入るところでしたが、交通事故でしょうか翼を負傷したホイ系と出会い、翼は元に戻らないだろうが命だけは助けてあげたいが、運搬の手段が無く、じばらく細部を観察し、後ろ髪を引かれる思いが大きかったが、何とか助かって欲しいと願いながらその場を後にした。
最近は油汚染した個体は見なくなっていますが、相変わらず釣り糸の絡まった姿を見かけたりカモメ達にとって理想的な越冬地ではなく、安全に暮らせる環境を考えさせられます。
ホイグリン系カモメ タイミレンシス
成鳥冬羽に移行初期 (負傷)

保護できなかったのは残念ではありますが、せっかく間近でタイミレンシスを観察できる機会でしたので、刺激しないように注意しながら、普段遠くからしか観察出来ない細部を観察してみました。

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No.091121-50D-02965
この個体はタイミレンススの特徴がわかりやすく、一般的なセグロカモメはこの時期冬羽の移行が進んでいますが、この個体は頭部がまだ白く、嘴の黄色の冴えは強く、初列風切はまだ摩耗した旧羽が残っており、夏場のイメージでかなり喚羽時期が遅いのがはっきりわかります。嘴の赤斑はやや大きく、上嘴もややオレンジ色になっています。背のグレーはほぼ同等程度ですが、足の色は黄色が強く現れています。遠目にはわからなかったが、よく見るとピンク色の足の表皮の部分が黄色くなっており、この表皮の強弱でホイ系の足の色がピンク色から冴えた黄色まで個体差があることが想像出来ます。
No.091121-50D-03003 拡大 No.091121-50D-02980 拡大
No.091121-50D-02987 拡大 No.091121-50D-02951 拡大 No.091121-50D-02991 拡大
No.091121-50D-02969 拡大 No.091121-50D-03019 拡大 No.091121-50D-02976 拡大
ミツユビカモメ 成鳥冬羽

前回の個体と今日は新たに1個体の2個体が確認出来ました。

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No.091121-774-S90-01554
セグロカモメ 幼羽から第1回冬羽

繁殖地の縄張り争いが強かったのか、この個体は自分の居場所を相手かまわず強調していました。

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No.091121-774-S90-01596
セグロカモメ 第3回冬羽
左右同じ第3回と思えますが、頭部の斑の現れ方に大きく差があります。どちらも初列は新羽に変わっており、右の個体の頭部の白っぽさが何となく気になります。
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セグロカモメ? 第4回冬羽

この個体、目のまわりに斑が集中して、明色の虹彩とあいまってオオセグロカモメのような風貌をしています。

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No.091121-774-S90-01639
エチゼンクラゲ

前回はちらほらありましたが、今回は多くのエチゼンクラゲが捨てられています。
サンマやサバの巻き網に入ってきて徐々に影響が出てきています。

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No.091121-S90-01577
今回の観察・撮影機材
デジ眼 : EOS-50D EF 50-250 F4-5.6
デジスコ: TSN-774 +TE17W(30X) + S90 雲台:小型KDSジンバル
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