探 鳥 日
 2009年9月19日(土曜)
場 所  銚子漁港(第3漁港から第2漁港)
天 候  曇り 台風14号接近 風強く、シケ
主な鳥種  ウミネコ(△)、オオセグロカモメ(△)、バードウオチャー(2)
ま と め  暫くぶりの銚子となりましたが、9月にはウミネコ幼鳥に続いてオオセグロカモメの幼鳥が到着しますので2種の幼鳥と台風14号の接近での偶然の出会いを楽しみに出かけてみました。
期待通り港内には比較的多くの幼鳥が入っておりシーズン幕開けを感じさせてくれる思いで楽しめましたが、台風接近の偶然は、本体がまだ300kmも離れた所にあるためか何も出ませんでした。
台風14号が接近 うち寄せる波であちこちで飛沫が上がっています
No.090919-50D-02710
オオセグロカモメ 幼羽

オオセグロカモメの幼羽は毎年9月の中旬ごろに成鳥より早く南下して銚子にやって来ます。
今年は繁殖に成功したのか港内のあちこちと多くの幼鳥が入っていました。

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No.090919-50D-02732
オオセグロカモメ 幼羽

到着したばかりのオオセグロカモメの幼羽は退色が濃い茶色で特に顔が黒っぽく見えます。
悪人顔のオオセグロカモメですが、まだ親離れして間もない時期ではかわいらしい顔をしています。

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No.090919-50D-02673
No.090919-50D-02775 拡大 No.090919-664-W30-04723 拡大
オオセグロカモメ 第2回冬羽に移行中

この時期の第2回の個体は少数の残留組で夏場も銚子ですごしていたと思われます。
この個体はまだ濃いグレーの新羽も少なく、虹彩の色はやや薄くなっていますが、あまり白くなっていませんでした。

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No.090919-664-W30-04747
ウミネコ 幼羽
毎年7月末から8月初旬に一番乗りで到着するのがウミネコ幼鳥ですが、到着したころは濃いチョコレート色で鱗模様がハッキリしていますが、もうこの時期には体色もやや薄くなり鱗模様も鮮明さが無くなってきています。
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ウミネコ 第2回冬羽
この時期の第2回の個体は、コントラストの少ない褐色味で一部グレーの部分も現れてきます。尾羽は一般的には黒くなっていますが右の個体は先端が白くなっておりたまにこのような個体も見かけます。
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ウミネコ 第3回冬羽

この時期の第3回の個体は、嘴はやや青味になり、赤斑は小さめで、初列風切り先端の白斑は小さく、グレーに褐色味がある傾向があります。

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No.090919-664-W30-04717
No.090919-50D-02680 拡大 No.090919-50D-02734 拡大
ウミネコ 成鳥冬羽または第3回冬羽
この時期の銚子では、南下してきた成鳥個体ではなく残留組の個体で、成鳥に移行中の個体となっており北海道などで見る完全な成鳥とはやや雰囲気が異なる様に見え判断が難しく思えます。
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この個体は、初列には旧羽と新羽の白斑、尾の白帯は目立ち、頭部は薄く、嘴の赤斑は小さく黄味は少ない。 この個体は、初列には新羽の白斑、嘴の黄色みはやや強めで、頭部の茶斑は濃いめ
今回の観察・撮影機材
デジ眼 : EOS-50D トキナー AT-XD 80-400 F4-5.6
デジスコ: TSN-664 +TE14WD(30X) + W300 雲台:小型KDSジンバル
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