探 鳥 日
 2008年6月7日(土曜)
場 所  銚子漁港(第3、第2)
天 候  晴れ、梅雨の中休みの絶好な天候
主な鳥種  ウミネコ(○)、オオセグロカモメ(○)、シロカモメ(1)、コアジサシ(○)、ハシジロアビ(1)
ま と め  6月に入り移動個体の姿もなくなり、港内ではウミネコとオオセグロカモメの雨覆などが退色、摩耗した若達の残留個体だけになっています。例外として前回と同じ個体であろうシロカモメ成鳥とハシジロアビが見られましたが何か移動出来なかった理由があるのでしょう。
この時期に見られるハシボソミズナギドリの幼鳥は今年は順調に渡りをしているのか姿は見られませんでした。
ウミネコ 第1回夏羽

第1回夏羽の個体は、茶色かった体色が退色と摩耗によりボロボロになってきています。

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ウミネコ 第2回夏羽

第2回夏羽の個体は、頭部から腹部にかけては白っぽくなり、背のグレーと退色、摩耗した褐色部が混ざったように見えます。嘴は黄味になり小さな赤斑もわかりやすくなってきます。

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ウミネコ 第3回夏羽?

この個体は、上の典型的な第2回と比べると第3回のように見えますが、グレーに褐色味も多く、嘴の黄色には冴えがありません。
やや疑問の残る個体です。

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オオセグロカモメ 第1回夏羽

港内に残った大型カモメはオオセグロカモメの若で、第1回夏羽では雨覆の体色、摩耗が目立ちかなり白っぽくなる個体もあります。嘴は基部がピンク色になった個体も現れます。

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オオセグロカモメ 第2回夏羽

第2回の個体は、部分的にグレーが混じりパターンも多いですが、虹彩が淡色になっています。

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オオセグロカモメ 第3回夏羽

第3回夏羽の個体は、頭部から腹部にかけて白っぽくなり嘴は黄味に変わってきています。雨覆と初列は退色、摩耗により褐色に見えます。

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シロカモメ 成鳥夏羽

大型カモメ成鳥は全て移動した後で、残ったのはこの個体のみで、特に怪我をしている様子はありませんでしたが、ぽつんと1個体だけ残っていました。やや頭部が白くなっていますが前回と同じ個体に思えます。

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ハシジロアビ  前回と同じ個体のようで長く滞在しています。今回は元気に餌を採りに潜る様子もなく、目を閉じたりして海面を漂って、時々足を持ち上げたりしてましたが、ちょっと心配な感じでした。
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コアジサシ 波崎側のコロニーが工事で使えなくなったせいか、銚子側でも小さなコロニーを作っていました。右の個体は嘴の先の黒斑がほとんど目立ちません。また特徴的な額の白い三角部の大きさは個体差があり各々の個性を感じました。
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移動は完了した感じですが、他にも一部ヒメウ、スズガモ、ミヤコドリなども見られました。今回はデジスコ機に DSC-W300 を初めてフィールドテストで使用してみました。
今回の観察・撮影機材
デジスコ: TSN-774 + TE-17W + DSC-W300 雲台:改造KDSジンバル
デジ眼:  OLYMPUS E510 + 70-300 F4-5.6
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