探 鳥 日
 2007年12月22から24日
場 所  北海道オホーツク(斜里、網走、紋別、枝幸、雄武、稚内)
天 候  22・23 晴れ、気温も高く風もない 24 曇り時々雪
主な鳥種  オオセグロカモメ、シロカモメ、カモメ、ワシカモメ、ユリカモメ、ウミネコ、他
ま と め  今回の北海道は大人数のオホーツク港巡りバスツアーに参加しての探鳥で、斜里漁港から稚内港までの漁港を廻りました。
とにかく驚かされたのはどこの漁港にもカモメの姿が極端に少ない事です。休日のせいで水揚げが無く、また北海道にしては珍しく風もなく暖かく海も大変穏やかで、残念ながらカモメが港を離れていると思えました。途中、油汚染されたウミガラスを発見し、先月のサハリンでの流出事故情報があった後だけに影響が心配されます。
シロカモメ 成鳥冬羽 稚内

北海道行きで期待していた綺麗なシロカモメです。
嘴に小さな黒斑がありますが、その他は成鳥の雰囲気で成鳥か第4回は微妙なところです。シロカモメ成鳥でも嘴に黒斑が残る事があるのか今後の課題です。

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No.071224-774-S80-12130 拡大 No.071224-774-S80-12151 拡大
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シロカモメ 第1回冬羽 稚内 この時期の体色の薄い茶色のシロカモメは黒い目とピンクと黒でハッキリ色分けされた嘴は大変かわいらしく見えます。
No.30D-10748 拡大 No.071224-774-S80-12053 拡大
シロセグロ 幼羽 稚内
 (シロカモメ+セグロカモメ雑種)

顔を見るとピンクと黒でハッキリ色分けされた嘴がシロカモメの特徴ですが、初列風切はかなり濃くなっています。
成鳥になると真っ黒になるんでしょう。

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オオセグロカモメ 成鳥冬羽 稚内

北海道のカモメは大半がオオセグロで12月のこの時期はセグロカモメが通過した後で黒いオオセグロと薄いシロやワシとすぐに区別が付きます。頭部の茶斑の濃い成鳥は銚子でも少なく12月の北海道の楽しみでもあります。

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オイル汚染されたウミガラス 雄武

ウミガラスの綺麗な冬羽が見られて感動もつかの間、右腹部にオイルが付着しています。しきりに汚染部を気にしている様子でやや弱っているようにも見えました。
元気になる事を願っています。
先月サハリンで原油流出の情報があっただけに影響が心配されます。

拡大 知床・油汚染海鳥漂着問題
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コオリガモ 稚内

稚内の代表はこのコオリガモでしょうが、昨年の同時期に訪問した時の約半以下の数でした。
カモメも少なかったのですが海鳥全体が少ないようです。

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No.071224-30D-10742 拡大 No.071224-774-S80-11995 拡大
ホオジロガモ (雄)網走白鳥公園

オホーツクの港巡りでちょこちょこ見られたホオジロガモですが、ここではオナガガモやマガモと一緒に少数が餌のパンをねだっていました。パンをくわえると他のカモから奪われないように上手く潜水していました。

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オオハクチョウ 網走白鳥公園

ここ網走白鳥公園の名物のオオハクチョウが間近で見られます。
羽ばたきはさすがに大きく、白さが冴えて綺麗でした。
でも密かにここで期待していた間近のカモメが全く不在だったのが残念でしかない。

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ミヤコドリ 稚内

三番瀬では最近数を増やしてきていますが、この時期に北海道で見るとは思いませんでした。今回のツアーではこの時期見かけないはづの通過個体のユリカモメやウミネコが少数見られたり、温暖化の影響でしょうか?ちょっと気になりました。

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オオワシ 佐呂間町

9月の道東探鳥では、釧路動物園でゆっくり見ていましたが、バスの横で野生のオオワシが見られました。
やはり大きく黄色い嘴は印象が強く残ります。

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オジロワシ 佐呂間町

こちらも国道脇で休んでいました。オオワシと共に大きな体長で目立っています。

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キレンジャク 紋別

国道脇のシラカバの樹にキレンジャクの小群が休んでいました。

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ゴジュウガラ 網走

雪に覆われるせいでしょうか、小鳥類は少ない。宿泊したホテルの餌場に少数が集まっていました。
また写真はありませんが別の場所でベニヒワも少数見られました。

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ゴマフアザラシ 稚内

千葉県鴨川に現れたカモちゃんやタマちゃんが有名になりましたが、ここではごく普通に冬になるとやって来ています。
漁網を破ったり共存は難しいようですが、冬の稚内の観光スポットで多くの人が訪れていました。

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オホーツク港巡りツアーのまとめ

今回のツアー参加の目的は、オホーツク沿岸の漁港巡りで各漁港でのカモメの状況を見て、多くのシロカモメやワシカモメの綺麗な冬羽を多く観察したいと思っていました。しかし簡単な目標のはずが、どこの漁港にもうろうろカモメの姿はなく、遠くにちらほらしか見あたずに思わぬ苦戦となりました。終わってみればワシカモメの写真がありませんでした。ただ、今回のように極端にカモメが少なくなる原因は何なのか大変気になるところです。
 また、今回は専用バスでの移動だけに約250Kmの長い移動にもかかわらず、短期間で多くの漁港の様子がわかり次回に役立つ事と思います。
移動中やホテルでは鳥談義で盛り上がり楽しいツアーにもなり、同行した皆様、楽しいお話ありがとうございました。

今回の観察・撮影機材 雲台:改造KDSジンバル
デジスコ: TSN-774 + TE-17W、TE10Z + S80
デジ眼:EOS-30D EF100-400mmF4.5-5.6LIS 
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