探 鳥 日
 2006年6月30日(金曜)
場 所  青森県八戸市鮫町蕪島
天 候  晴れ
主な鳥種  ウミネコ(ヒナの成長)
ま と め  今日は夜行バスと新幹線でウミネコ繁殖地の蕪島に行って来ました。前回、5月21日に訪問した時は、抱卵から誕生の様子が見られましたが、今回はヒナが成長し、幼羽の姿に変わっていく様子を見る事が出来ました。今のところ順調に育っていましたが、これから縄張り争いで命を落とす若鳥が多くなる時期ですが、多くが無事に育つ事を期待してます。
鮫漁港より
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種差海岸側より
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菜の花が生い茂っていた蕪島も、刈り取りが終わりスッキリしていました。住み心地はよくなったようです。 観光客の足下にも、親子のウミネコの姿が、歩くにも下を見ながら歩かないと、ぶつかってしまいます。
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ヒナから幼羽の姿へ 今回平均的には30日齢ほどですが、孵化のバラツキで15〜40日齢程の個体を観察出来ました。孵化から3週間ほどすると、ヒナの綿羽から羽毛に変わってき、40日齢ほどになると、翼と尾はまだ短めながらウロコ模様の幼羽の姿になってきます。
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公園の屋根で孵化  この子は公園の屋根の上で生まれました。地上には降りた事がないようで、地上の様子が気になるのかよく下を眺めていました。以外に安全に子育てが出来そうです。
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お腹の下がお気に入りの若鳥

他のヒナたちは縄張りの中を遊び回っていましたが、この子はかなり甘えん坊なんでしょう。親鳥のお腹の下がお気に入りでした。もう30日齢ほどになるのに。

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30日齢ほどのヒナの顔 40日齢ほどのヒナ
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40日齢ほどの幼羽の姿になってくると自立を促すために親鳥もなかなか餌を与えなくなってきます。餌を見せても喉に戻したり、直接与えないで地面に置いたりしていました。
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縄張り争い 巣の縄張りは約1m2程ですが、他の親鳥はもちろん、他のヒナが近づいても侵入者に攻撃を加えます。若鳥たちの後頭部には咬まれた怪我がたくさんあります。これから行動範囲をひろげていく若鳥にとって最も厳しい時期で、ヒナの死亡原因のトップになっています。痛々しい写真を掲載しましたが、あちこちで見られました。元気になってくれるといいのですが。
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飛び方の練習

40日齢ほどではまだ飛ぶ事は出来ませんが、ジャンプして翼をバタバタさせている姿を見るようになります。この頃になると親鳥は体重を軽くさせるために与える餌の量を少なくするようです。この子はあと1週間もすれば初飛行になるでしょう。

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第1回夏羽 第2回夏羽
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ウミネコ号 帰りの八戸線でこんな列車にのりました。普通列車でリクライニングシート、ただクーラーはありませんでした。
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今回の撮影機材:EOS 30D + EF24-105mmF4LIS、EF180mmF3.5LMacro
今回の訪問でも、ウミネコの繁殖調査員の方から貴重な話が聞け、大変参考になりました。調査員の方々ありがとうございました。あと1ヶ月頑張ってください。
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