No.24-02 作成 2024.06.01
探 鳥 日
 2024シーズン中期  2024.02.01〜2024.02.23
場 所  銚子漁港
水 揚 げ  
主な鳥種 カナダカモメ(15)、アメリカセグロカモメ(1)、シロカモメ(3)、ワシカモメ(5)、ミツユビカモメ(△)、セグロカモメ(○)、オオセグロカモメ(△)、ウミネコ(△)、カモメ(△)、ユリカモメ(○)、タイミルセグロカモメ(○)、ホイグリンカモメ(1)、ヒメカモメ(1)、カムリアンカモメ(2)
ま と め  2月になり銚子漁港で最もカモメ観察に適した最盛期ですが、今シーズンは少なかった昨年と比べても極端にカモメが少ない異常な状態が続いていました。港内のカモメが特に少なくカナダカモメが見られない日もあったくらいで、総数は例年の半数以下のように感じ、運にも見放されて干潟でカナダカモメが見られなかったのは想定外でしたが、辛うじて通称ご子19Wが今シーズンも確認出来たのが幸いでした。
 カモメの異常に少ない状況の中で1月に2Wになったヒメカモメの姿を確認していましたが再び荒れた海上を素早く飛び回る姿を確認出来たのが印象的でした。
 また最も印象に残ったのがユリカモメ1Wの暗色特異個体で、鳥友から暗色個体の存在を知りヒメカモメ以上に注視して探していると強烈に雨覆の暗色が目立つ個体が幸運にも確認出来、
嘴や足は第1回の黄色というより第2回のようなオレンジ色っぽく、背のグレーは殆どがグレーになっており同時期のユリカモメ1Wと比べても換羽状態はむしろ進んでいるように見えたのが大変興味深い個体でした。
No.18
ヒメカモメ 第2回冬羽   1月の確認以降何度か小さな姿を見かけますが2月は海上で休んだりユリカモメと行動を共にしている姿が多かった。強風で荒れた海面を飛んでいる姿には小さいながらも逞しさも感じられた。
No.240220-R7008682 No.240223-R7000027
No.240220-R7008638 No.240213-R7003690 No.240213-R7003659
No.240223-R7000031 No.240223-R7000029 No.240223-R7000040
ユリカモメ 暗色特異個体 第1回冬羽    ユリカモメの暗色型?を長い間探していましたが正にこの個体が暗色の代表のように見えます。この個体の特徴として換羽時期が遅く暗色に見えるのではなく、嘴や足は第1回の黄色というより第2回のようなオレンジ色っぽく、背のグレーは殆どがグレーになっており、同時期のユリカモメ1Wと比べても換羽状態はむしろ進んでいるように見えます。この個体は亜種の違いによる差違は感じられず雨覆のみが極端に濃く見えこの個体固有の特異個体と感じました。またここまで濃くなくてもやや濃いめに見える個体も個体ばらつきの範囲として一定数いると思えます。
No.240219-R7007170 No.240219-R7007597
No.240219-R7007125 No.240214-R7004144 No.240216-R7006244
No.240219-R7007921 No.240216-R7006277 No.240220-R7008757
No.240220-R7008802 No.240220-R7008846 No.240220-R7008766
アメリカセグロカモメ 通称:目濁り君 第14回冬羽    1月11日に確認して以降度々港内で確認しています。出現頻度も高く体色の薄さもあり目立つ個体でいつも親しみを感じています。
No.240201-R7001267 No.240222-R7009409
No.240222-R7009282 No.240222-R7009308 No.240222-R7009356
No.240222-R7009922 No.240222-R7009380 No.240222-R7009392
ワシカモメ 第4回冬羽   

今シーズンのワシカモメは成鳥2個体が第2漁港の遠い堤防で見かけますが若い個体が極端に少なく感じます。

No.240203-R7003263
ワシカモメ 成鳥冬羽   この個体、一見遠目にはカムっぽく見えましたが、カムにしては初列が短くやや大きく、シロ系雑種にしては初列パターンが異なるし、残る候補はまさかワシカモメ?でした。ただ一般的なワシカモメに比べ小さいのが気になる。しかし初列風切のク黒が無くグレーの色味パターンや突き出しの長さはワシで良さそうだし、ワシカモメの雌個体の最小個体と考えるに至ったがワシ系雑種もあり得るとも思います。
No.240201-R7001647 No.240201-R7001591
No.240201-R7001674 No.240201-R7001617 No.240201-R7001581
カナダカモメ 成鳥冬羽   

2月になってもカナダカモメの少ない状態が続いています。
水揚げの無い日が続くと見られない日も珍しくなく、見られた日でも最大5個体程度でした。
この個体はやや近くで見られたカナダカモメらしいかわいらしい個体でした。  

No.240203-R7003210
No.240203-R7003217 No.240203-R7003100 No.240203-R7002981
カナダカモメ 通称:ご子 第19回冬羽   銚子にやってくるカモメの中で最も思い入れのある個体で、自分のカモメ観察の記憶そのものです。近年は出現頻度が少なくなって来ているんで心配していますが今シーズンも確認が出来て良かった。ご子の特徴の額の羽毛の飛び出しはあまり目立たなくなってきていますがよく見るとまだ少し残っています。
No.240216-R7005882 No.240216-R7006166
No.240216-R7006019 No.240216-R7005616 No.240216-R7005669
カナダカモメ 第5回冬羽   小さくてカナダカモメらしい個体です。この個体嘴に小さな黒斑が残っており4Wにも見えますが、初列パターンがほぼ完成しているように見え、尾羽はまっ白で4Wを感じられないので若い成鳥と感じました。
No.240222-R7009527 No.240222-R7009589
No.240222-R7009538 No.240222-R7009629 No.240222-R7009705
カナダカモメ 成鳥冬羽   カナダカモメ成鳥のいろいろ。4932の茶班の個体が好みです。
No.240201-R7001867 No.240201-R7001998
No.240202-R7002813 No.240212-R7003358
No.240213-R7003732 No.240215-R7004932
No.240215-R7005321 No.240215-R7005342
No.240219-R7008099 No.240219-R7008109
カナダカモメ 第4回冬羽   

カナダカモメも若い個体が極端に少なくなっています。
下段の奥に3号の姿が見えてます。    

No.240202-R7002445
No.240222-R7009705 No.240202-R7002167 No.240202-R7002224
カムリアンカモメ 通称:3号 第16回冬羽   1月に続いて3号の姿は港内でよく見かけるようになったけれどなかなか近くの見やすい場所に現れません。
No.240213-R7003782 No.240218-R7006810
カムリアンカモメ候補 成鳥冬羽   この個体は4日前の1月に見かけた個体と思えますが、前回同様に第一印象は薄目のカナダカモメで翼パターンからカムリアンと判断していますが、前回共遠かったので近くでじっくり観察したい個体です。
No.240201-R7001179 No.240201-R7001200
シロ系雑種カモメ 成鳥冬羽

この個体はカナダやカム的な雰囲気がありついつい見入ってしまいます。

No.240213-R7003710
シロ系雑種カモメ 成鳥冬羽   一般的なシロセグロ雑種と異なりこの個体は初列風切の黒色部がP10からP8の先端部のみとほとんど目立たない状態です。こんなに黒色部の少ない個体は初めての経験でした。
No.240214-R7004119 No.240214-R7004109
セグロカモメ 通称:モドキ 成鳥冬羽   今ではカナダカモメの通称干潟好きと行動を共にしている事が多かったけれど今シーズンの干潟好きは未確認でした。小さくて初列が薄く見えるこの個体にはカナダカモメかとよく騙されそうになった。
No.240220-R7008366 No.240220-R7008594
シロカモメ 成長冬羽   

デカシロが岸壁のすぐ近くで見られた。

No.240222-R7009465
シロタイミル雑種カモメ 通称:市場君 成長冬羽   

昨シーズンまでいつも縄張りにしていた岸壁工事がほぼ終了し新しくなった岸壁でも以前と同様に行動しています。

No.240223-R7009981
No.240223-R7009973 No.240223-R7009882 No.240223-R7009999
タイミルセグロカモメ 通称:赤斑タイミル 成長冬羽   

例年干潟でよく見かける赤斑が大きく目立つ個体です。

No.240220-R7008939
セグロカモメ 成長冬羽   

どうしたんだろう?

No.240215-R7004811
ホイグリンカモメ 第2回冬羽   1月から確認している個体で、黒に近い濃いグレーに黄味を帯びた足が目立ちます。
No.240201-R7001295 No.240201-R7001430
No.240215-R7005126 No.240215-R7005200 No.240215-R7005224
ホイグリンカモメ?  第1回冬羽   暗褐色の体色と白っぽい頭部のコントラストが目立った個体で、すぐにホイを思い浮かべますがやや大きくも感じます。タイミルにしても違和感があるし悩ましい個体です。
No.240202-R7002691 No.240202-R7002701
No.240202-R7002675 No.240202-R7002717 No.240202-R7002731
シロ系雑種カモメ 第1回冬羽   今シーズン度々見かける薄目の大型雑種。
No.240201-R7001232 No.240201-R7001242
カモメ 成長冬羽   

大きさが小さく目立った個体で、頭部の茶班はやややわらかく嘴も小さく感じます。初列パターンは未確認。

No.240214-R7004777
標識ウミネコ 成長冬羽 G43   

右足にカラーリングG43が装着されています。

No.240212-R7003316
ベロウミネコ 成鳥冬羽

嘴の下から舌が出ています。

No.240201-R7001123
マダラウミネコ 成長冬羽   

一時期減少していたかと思えていたマダラウミネコが今シーズンはちょこっと目立つようになってきた。

No.240221-R7008968
アオサギ

近年干潟を餌場にするアオサギが増えてきた気がします。

No.240201-R7001222
今回の観察・撮影機材

デジ眼 : Canon EOS-R7 EF100-400mm F4.5-5.6 L IS 2+EXTENDER 2X+1.4X
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S120 今回未使用
コンデジ: Nikon coolpix P1000 今回未使用
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