No.19-05 作成 2019.01.17
探 鳥 日
 2019年1月9日(水)〜13日(日)
場 所  銚子漁港、波崎
天 候  12・13は雨または曇り、その他晴れ/曇り
主な鳥種 カナダカモメ(5)、カムリアン(2)、アメリカセグロカモメ(1)、ヘイネイ(1)、シロカモメ(5)、ワシカモメ(5)、ミツユビカモメ(0)、セグロカモメ(○)、オオセグロカモメ(△)、ウミネコ(○)、カモメ(△)、ユリカモメ(○)、タイミルセグロカモメ(○)、モンゴルセグロカモメ(0)、ホイグリンカモメ(2)、バードウオチャー(0+7+8+15+0)
ま と め  シーズン初期から年末にかけてはカモメの少ない状態が続いていましたが、正月休み明けの水揚げの賑わいを期待して出かけました。
9日夕方到着すると前日に初水揚げがありやや多くのカモメがまだ残っていました。
11日にはサバの水揚げがあり例年ほどではありませんが、最近にしては多くの大型カモメが入り、シロやワシの若い個体もやっと少数が見られるようになってきました。
またお馴染みのカナダカモメご子や干潟好き、カムリ3号、二郎、いつものアメリカ、バラモドキ、デカムなどのお馴染みの個体に加えヘイネイ1Wも確認出来て正月明けとしては期待以上の成果でした。
ただミツユビカモメが見られなかったのが残念で、ウミネコやカモメの数が移動が遅れているのかまだ少なく感じました。
No.18
ユリカモメとセグロカモメ  

今の銚子漁港を代表するカモメ逹で、例年になくユリカモメの数が多く見られ、セグロカモメなどの大型カモメも年明けからやや増えてきました。

何か良い雰囲気

特大 1600×1100
No.190111-7D-58644
ユリカモメ 第1回冬羽  

ユリカモメの多い状態は続いています。

この子はかわいらしい顔をしていました。

特大 1600×1100
No.190112-7D-58848
カモメ亜種ヘイネイ 第1回冬羽    白っぽい体色が目立ち一見第2回に見えますが、初列風切P10に小さな白班がまだ見られませんので第1回の個体とわかります。
今の時期のカムチャッカ1Wでここまで白い個体はなく、頭部から胸・腹・脇羽や上下尾筒が白く、尾羽T6外弁がほぼ無班で他のカムチャッカと大きく異なりカモメ亜種ヘイネイの特徴が見られます。
No.190111-7D-58579 1600×1100 No.190111-7D-58593 1600×1100
No.190111-7D-58582 特大 No.190111-7D-58558 特大 No.190111-7D-58550 特大
アメリカセグロカモメ 成鳥冬羽
(第9回冬羽)  

近年連続的に観察している目に違和感のあった個体で今シーズンも嬉しい事に確認出来ました。
今回は特に驚いた事に初列風切P10が両翼ともまだ旧羽で換羽遅れの異常が見られます。

特大 1600×1100
No.190112-7D-58886
No.190112-7D-58951 特大 No.190112-7D-58962 特大 No.190112-7D-58915 特大
カムリアンアイスランドカモメ 通称3号 成鳥冬羽(第11回冬羽) 遠くの堤防に頭部の白っぽい個体が目立ちました。横顔や初列風切の黒色部が薄い点などに見覚えがありました。昨シーズン確認出来なかった3号で今シーズンは無事を確認出来た。
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No.190111-S120-11189 特大 No.190111-S120-11161 特大 No.190111-S120-11152 特大
No.190111-S120-11179 特大 No.190111-S120-11418 特大 No.190111-S120-11415 特大
カムリアン/カナダカモメ中間個体
       
第2回冬羽  通称二郎

昨年カムリアン1Wとして注目を浴びた個体で、今シーズンは11月末から確認し今回は何度か見ることが出来ました。 種名の呼び名が悩ましいな

No.11007 HD動画 61秒 250M
特大 1600×1100
No.190110-80HD-S120-10999
昨シーズン1W時の印象として、体色全体がやや薄く初列風切の羽縁が広くカムリアン似のカナダカモメの中間個体とも感じていましたが、尾羽の模様がまだら模様の部分が多く特にT5からT2の外弁がまだら模様になっており北米のカムリアンに酷似しています。カナダカモメなら尾羽はべたっとした褐色部分が多くこの個体を説明するのにカナダカモメ中間個体では不自然に感じ、どちらかというとカムリアン中間のほうが自然だと思えました。
今回2Wになっての印象は体色の褐色の濃い部分が増え、決め手の尾羽のまだら模様もべたっとした褐色の部分が増えて1Wの時よりカナダカモメ的になってきています。1Wの時の先入観や尾羽の模様を見なければカナダカモメ2Wと普通に判断するだろうし、どちらにしても悩ましいがこれからどのように成長するか興味深い中間個体です。
No.190112-7D-58834 1600×1100 No.190110-7D-58409 1600×1100
No.190112-7D-59328 特大 No.190112-7D-58814 特大 No.190112-7D-59332 特大
No.190112-7D-59382 特大 No.190112-7D-59412 特大 No.190112-7D-59648 特大
No.190109-7D-57657 特大 No.190109-7D-57574 特大 No.190109-7D-57595 特大
No.190112-7D-59313 特大 No.190109-7D-57557 特大 No.190112-7D-59622 特大
カムリアン 二郎 / カナダカモメ ご子 

贅沢過ぎるツーショット。

特大 1600×1100
No.190110-7D-57940
カナダカモメ 成鳥冬羽 A
      通称ご子(第14回冬羽)   

前回に続き今回も確認、他のカナダカモメが港外に離れている日でもご子は大抵港内に留まり干潟では愛らしいご子歩きを見せてくれた。

No.11038 HD動画 62秒 256M
特大 1600×1100
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No.190110-7D-58090 特大 No.190110-7D-58154 特大 No.190110-7D-58102 特大
No.190112-7D-59090 特大 No.190110-7D-58030 特大 No.190112-7D-59024 特大
カナダカモメ 成鳥冬羽 B   

近年干潟でよく見かけていた”干潟好き”で、例年11月末頃の早い時期に確認していたが、今シーズンは確認出来ずに到着の遅れを心配していましたが今回やっと1.5ヶ月程遅れて無事確認できました。

特大 1600×1100
No.190113-7D-59699
カナダカモメ 第4回冬羽 C  

初列パターンは黒い部分が薄くカムっぽい感じはありますがまだ未成熟。

特大 1600×1100
No.190112-7D-59249
カナダカモメ 第3回冬羽 D  

前回見かけた3Wと思えますが今回はちょこっと現れただけで直ぐに見失ってしまった。

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カナダカモメ 第2回冬羽 E    帰り際に現れた個体で、嘴の黒班が今回よく見た二郎と似ていて、てっきり二郎かと思ったが尾羽がべたっとした褐色のカナダカモメで別個体でした
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タイミルセグロカモメ 成鳥冬羽  

やや小型でスリム感があり足が長く目立った個体でグレーはセグロカモメと同等に感じました。

特大 1600×1100
No.190112-7D-58973
ホイグリンカモメ 成鳥冬羽 B 通称ね子/バラモドキ 第9回 前回も確認していましたが今回は干潟で食べ物を探して動き回り翼パターンも確認出来P10がもう少しで換羽完了です。
No.190112-7D-59170 1600×1100 No.190112-7D-59211 1600×1100
No.190112-7D-59190 特大 No.190112-7D-59204 特大 No.190112-7D-59234 特大
ホイグリンカモメ候補 成鳥冬羽  

やや小型でグレーが濃く後頸の班の出方がホイグリン的ですが、初列風切の白班がやや大きくも感じ体形がややスリム感に欠けるところが疑問を感じました。

特大 1600×1100
No.190112-7D-59283
ワシカモメ 第4回冬羽  ワシカモメが近くで見られました。尾羽に班が残り嘴の黒班も目立ち第4回と思えます。
No.190110-7D-58339 1600×1100 No.190110-7D-58341 1600×1100
通称デカムリン 候補  左の写真はデカムで良いように思いますが、右の写真はやや茶班が多いような気もし同一個体か悩ましい気もします。光線の状態や見ている角度や羽毛の状態、写真の仕上げでも感じ方が変わって見えてきます。似たような小型の個体が複数いるとも思えないし個体識別は難しい。
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シロカモメ 第2回冬羽  

背にはまだグレーは見られませんが虹彩は成鳥と同じような明色に変わってきています。

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シロカモメ(小型) 第1回冬羽  

シロカモメの若も少数が入り始めました。
この個体は小型のタイプの個体です。
他に大きめの通常タイプの1Wが2個体見られました。

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No.190112-7D-59448
ワシカモメ 第2回冬羽  

ワシカモメの第2回は今の銚子漁港ではカナダカモメより貴重な存在です。

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No.190109-7D-57327
No.190109-7D-57320 特大 No.190109-7D-57400 特大 No.190109-7D-57299 特大
ワシカモメ 第1回冬羽  

やっとワシの1Wが少数見られるようになってきました。

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No.190112-7D-59585
ホイ系カモメ 第2回冬羽  東日本体色の褐色が濃い暗褐色で特に大雨覆の暗色帯が特に目立ちます。足はやや青味があり黄色くなる前段階と思えます。
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ホイ系カモメ 第1回冬羽  暗褐色の体色が目立った個体です。
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セグロカモメ 第1回冬羽  

この個体は他のセグロカモメよりちっちゃくってかわいらしい感じで目立ちました。

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大型不明カモメ 第1回冬羽  

すぐに飛んでよく観察出来なかった個体ですが、小型でシロカモメとカナダカモメとワシカモメが混ざったような雰囲気の個体です。

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No.190109-7D-57686
紋付きオオセグロカモメ 第1回冬羽  

両翼の雨覆に部分白化のある紋付きカモメで大型カモメでも稀に見られます。

特大 1600×1100
No.190111-80HD-S120-11494
カモメ 成鳥冬羽  

そろそろ数が増して普通に見られる時期ですが移動が遅れており特に成鳥の数はまだ少ない感じです。
この個体は嘴の黒班が少し残っており若い成鳥か3回と思えます。

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カモメ 第2回冬羽  

カモメの第2回も少ない傾向です。

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カモメ 第1回冬羽  

カモメの幼鳥は体色が薄くなり幼羽の姿から背にグレーが現れだして第1回冬羽の姿に変わってきています。

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ウミネコ 成鳥冬羽  

港内のウミネコの数はまだ少なく特に若い個体が目立ちます。
繁殖地からの大量の成鳥は到着が遅れているように感じます。

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No.190112-80HD-S120-11629
クロサギ  

たまに現れるクロサギですがこの個体は喉元の白い部分が多く目立ちました。

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No.190110-7D-57790
第3漁港の虹  

帰り際の朝、急に雨が強くなったと思ったら止んだら綺麗な虹が瞬間現れた。

特大 1600×1100
No.190113-S120-11797
今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S120
デジ眼 : Canon EOS-7D TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD G2
      EF 70-300mm F4.5-5.6 ISK


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