No.18-07 作成 2018.01.02
制 作 中
探 鳥 日
 2017年12月20日(水)〜26日(火)
場 所  銚子漁港、波崎
天 候  12/21強風、12/24一時雨、12/25強風
主な鳥種 カナダカモメ(4)、アメリカセグロカモメ(1)、ホイグリンカモメ(0)、シロカモメ(3)、ワシカモメ(5)、ミツユビカモメ(3)、セグセグロカモメ(○)、オオセグロカモメ(△)、ウミネコ(○)、カモメ(△)、ユリカモメ(○)、タイミルセグロカモメ(△)、モンゴルセグロカモメ(2)、バードウオチャー(3+4+3+13+5+6+4)
ま と め  今回の銚子は年末の水揚げで賑わうカモメ達を期待して出かけました。
水揚げは21、22、24とありましたが分散した結果、1回の水揚げ量が少なくなり年末の期待したカモメの賑わいはあまりありませんでした。
逆に水揚げのない日は過去の12月とは思えない最悪の状態で堤防がほとんどがら空きの状態となっていて唖然とする状況でした。
カモメの少ない年末ででしたが、カムリアン似の興味深い雑種1Wやカナダカモメの通称ご子が例年より約1ヶ月遅れて確認出来たのは嬉しい結果で、他にもカナダカモメやワシカモメやシロカモメも少ない状態ですが今回成鳥を確認出来て移動が遅れている事と思い1月以降に期待したいと思います。
ユリカモメ 成鳥冬羽  

大型カモメが少ない状態ですが、ユリカモメだけが今シーズンは港内で多く目立ちます。

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No.171222-7D-10957
ピンクのユリカモメ 成鳥冬羽   今回も体色がピンク色に変わっている個体が少数見られました。
カロテノイドの一種で天然の赤い色素のアスタキサンチンによってピンク色味に変化した場合やホルモン変化により羽繕いで皮脂腺から分泌されている油脂の影響などが推測できます。
No.171222-7D-11217 特大 拡大 No.171222-7D-11393 特大 拡大
ユリカモメ 第1回冬羽   標準的なユリカモメの第1回で、12月末になり体色の褐色味が少なくなりグレーが多く目立つようになってきています。
No.171220-7D-10394 特大 拡大 No.171220-7D-10399 特大 拡大
暗色風ユリカモメ 第1回冬羽  

暗色タイプを気にしていても完全な暗色タイプはなかなか見つかりません。
今回標準的な個体よりかなり濃く見えた個体が少数見られたが残念ながら大雨覆にグレーが含まれています。
このレベルで暗色タイプとして良いかは悩ましい気がします。

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No.171220-7D-09837
No.171220-7D-10174 特大 No.171220-7D-10226 特大 No.171220-7D-09866 特大
ミツユビカモメ 第3回冬羽? A  

初列風切の旧羽がまだあり嘴には小さい茶色い部分が見られますが、翼のM字班の名残や尾羽に班は見られません。
第2から3回位の若い個体と思えますが、この年齢でも換羽時期がずれる事もあり難しく感じます。

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No.171222-7D-11030
No.171222-7D-11090 特大 No.171222-7D-11087 特大 No.171222-7D-11096 特大
ミツユビカモメ 第3回冬羽? B/C    今回のミツユビカモメは初列風切に旧羽が残っています。
No.171220-S120-95259 特大 拡大 No.171225-7D-12494 特大 拡大
アメリカセグロカモメ 成鳥冬羽    セグロカモメに比べやや小型の体形に薄目のグレーと明色の虹彩が他の大型カモメの中でも一際目立っていました。
No.171221-80HD-S120-95439 特大 拡大 No.171221-7D-10584 特大 拡大
No.171221-7D-10460 特大 No.171221-S120-95560 特大 No.171221-7D-10597 特大
カナダカモメ 成鳥冬羽 A 通称ご子(第13回冬羽)    例年11月末頃の早い時期に確認し到着の遅れを心配していましたが、今シーズンは12/21の確認と約1ヶ月遅れの確認となりました。
見慣れた個体が到着すると大変嬉しく思えます。カナダカモメの総数は例年よりまだ少なくこれからどんどん入ってくるのを期待します。
No.171223-7D-11545 特大 拡大 No.171223-7D-11611 特大 拡大
No.171223-7D-11529 特大 No.171223-7D-11879 特大 No.171223-7D-11831 特大
No.171223-7D-11924 特大 No.171223-7D-11887 特大 No.171223-7D-11892 特大
カナダカモメ 成鳥冬羽 B  

小型でカナダカモメらしい体形でかわいらしい個体です。

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No.171224-7D-12327
カナダカモメ 第4回冬羽 C  

嘴に黒班が残り茶班が濃いめの個体です。

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No.171224-80HD-S120-96423
No.171224-S120-96468 特大 No.171224-S120-96480 特大 No.171224-S120-96478 特大
カナダカモメ 第3回冬羽 D   カナダカモメにしてはやや大きめで初列風切の突き出しが短かめに見え目の大きさもやや小さく感じ、カナダカモメのかわいらしさに欠けワシ系の雑種かとも思いましたが、全体のシルエットや初列内弁や裏面の薄さなどはカナダカモメの特徴が見られます。
No.171225-7D-12347 特大 拡大 No.171223-7D-12045 特大 拡大
No.171223-7D-12009 特大 No.171223-7D-12018 特大 No.171225-7D-12352 特大
セグロカモメ 成鳥冬羽   セグロカモメの換羽状況は旧羽が抜け全て新羽の個体が多く、右の写真は初列風切が伸びきって長く見えますが左の飛翔時の写真を良く見るとまだP10が伸長中だった。セグロカモメは平均的にあと1週間・年明けくらいには初列の換羽が完了し一番綺麗に見える時期です。
No.171223-7D-11464 特大 拡大 No.171223-7D-11448 特大 拡大
タイミルセグロカモメ 成鳥冬羽    

換羽時期の遅いタイミルセグロカモメも旧羽の抜け落ちた個体が多くなってきました。

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No.171225-7D-12402
No.171220-7D-09843 特大 No.171222-7D-11154 特大 No.171224-7D-12056 特大
ビルラセグロカモメ(仮称)成鳥冬羽    

頭部が白っぽくモンゴルセグロカモメかと観察していたら初列風切P10が旧羽で換羽が遅くモンゴルではなく換羽の遅いセグロカモメと思っていましたが、seichoudokuさんのブログにビルラセグロカモメの記事があり特徴が一致する点があり種の分類も含め今後注目したいと感じます。

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No.171223-80HD-S120-96177
大型不明カモメ 成鳥冬羽    

港内の居着いている場所から11/11の極端に換羽の遅いタイミルと同一と思っていたが別個体のようで初列新羽の黒色部に白色ムラがあり雑種の可能性もあると思えます。

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No.171222-7D-10974
ワシカモメ 成鳥/第4回冬羽   例年だと既に入っている時期ですがやっとワシカモメの成鳥が入って来ました。右の第4回は嘴に黒班があり尾羽に少し班が残っています。
No.171221-80HD-S120-97061 特大 拡大 No.171221-80HD-S120-97066 特大 拡大
ワシカモメ 第1回冬羽    

ワシカモメの第1回も少なく今シーズンは貴重な存在かもしれません。

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No.171226-80HD-S120-97186
No.171226-7D-12666 特大 No.171226-S120-97192 特大 No.171226-7D-12680 特大
シロカモメ 成鳥冬羽    

シロカモメの成鳥はこの個体のみ。
これから入ってくると思えますが
ちょっと心配な気もします。

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No.171221-80HD-S120-95603
シロセグロカモメ雑種 成鳥冬羽    

体色がやや薄く初列風切の黒色部に白いムラのようなものが見えます。
パターンは確認出来ませんでしたが虹彩に黄味がありシロセグロ雑種と判断出来ます。

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No.171225-7D-12359
シロカモメ 第1回冬羽    

この時期の第1回だと下の写真のようにもっと褐色味があるのが普通ですが、この個体は体色が白っぽく第2回かと思ってしまうが、虹彩は黒く嘴の先端に黒班のボケもなくやはり第1回の早く白っぽくなった個体のように感じます。

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No.171223-80HD-S120-96413
シロカモメ 第1回冬羽    

標準的なシロカモメの第1回で他のカモメ集団の中で白っぽい体色は良く目立ち港内のあちこちで見かけるが、まだ数が少なくほとんどが同じ個体かもしれません。

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No.171221-7D-10916
No.171220-7D-10409 特大 No.171222-7D-11108 特大 No.171224-7D-12048 特大
セグロカモメ 第2回冬羽   

背から頭部にかけての模様がなんとも複雑な感じであまり見かけないタイプだと感じた個体です。
背のグレーは目立ちませんが嘴先端の黒がぼけてピンクとはっきり別れているので第2回と思えます。

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No.171220-7D-10256
セグロカモメ 幼羽    

既に12月なのに体色が濃く、背の鱗模様もハッキリしてタイミルのようにも感じますが、大雨覆がさほど濃くなく体色の茶色も暗褐色というより赤味のある褐色でセグロカモメの範疇に感じました。

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No.171222-7D-11349
モンゴルセグロカモメ 第1回冬羽

前回と同じ個体で体色の白さが少なく感じますが、尾羽両端T6の模様が錨のような特徴的な模様となっています。
下の写真はちょっと角度が変わっただけで体色の見え方が大きく変わるカモメ一般の一例ですが、モンゴルは特に顕著に現れる気がします。
モンゴルマジックだろう。

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No.171220-7D-09985
No.171220-7D-10277 特大 No.171220-7D-09988 特大 No.171220-7D-10006 特大
No.171223-80HD-S120-96138 特大 拡大 No.171223-80HD-S120-96139 特大 拡大
大型不明雑種カモメ 第1回冬羽

今回最も注目した個体で、やや小柄で丸い頭に薄い体色に長めで羽縁の広い初列などカムリアンのように見えましたが、体色に灰色味が無く嘴は短いがやや太くも見え眼瞼の白い部分も目立つなどカムリアンと異なる点もあり興味深い個体です。
何の雑種なのかも興味深い個体です。

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No.171220-7D-09785
No.171220-7D-09812 特大 No.171220-7D-09751 特大 No.171220-7D-09748 特大
No.171220-7D-09788 特大 No.171220-7D-09761 特大 No.171220-S120-95070 特大
オオセグロカモメ 第3回冬羽

頸にテグスが複雑に絡みついています。
最近では週末はもちろん平日でも港内のいたるところで釣りをしている姿を見かけます。
せめて釣り人のマナー向上に期待します。

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No.171220-7D-10268
ベロセグロカモメ 成鳥冬羽

11/23日にも確認している個体で、銚子漁港に居着いているようです。

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No.171224-7D-12069
ベロユリカモメ 成鳥冬羽

ユリカモメでは初めてのベロカモメです。
いままで小さいユリカモメは見過ごしていたんだろう。

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No.171220-7D-10390
カモメ 成鳥冬羽   カモメの成鳥はまだ少ないですが、亜種ヘイネイを意識して頭部の白っぽい個体を探してみました。左は頭部が薄いヘイネイ候補で、右は頭部の班が濃いめの代表的カムチャッカの個体です。
No.171225-7D-12443 特大 拡大 No.171225-7D-12370 特大 拡大
カモメ亜種ヘイネイ(ロシアカモメ)? 第1回冬羽   前回と同じ個体で通常のカムチャッカであれば上尾筒や下尾筒に茶班が見られますがこの個体は上尾筒や下尾筒の班は僅かでかなり白っぽく見えました。
白さ具合は昨シーズン末に確認した個体ほどではありませんが、これから更に白っぽくなる事を考慮すればいい感じの個体にも思えます。
No.171224-7D-12165 特大 拡大 No.171224-7D-12161 特大 拡大
カモメ/ウミネコ 第2回冬羽

成長過程で同じような配色具合の第2回の個体が並びました。
カモメを見慣れてくると区別は不思議に容易になってきます。

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No.171225-7D-12428
紋付きウミネコ 成鳥冬羽 16-B

雨覆に部分白化のある個体で、白化している模様から過去16.03.10に16-Bと同一と思えます。

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No.171224-7D-12135
ハヤブサ ユリカモメを食す  天敵のハヤブサがユリカモメを食事中で食事中は襲ってこない事を知っているようですが、前を緊張しながら横切るセグロカモメの仕草が面白い。動画95910
No.95798 HD動画 63秒 62M
No.95799 HD動画 91秒 89M
No.95910 HD動画 133秒 128M
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No.171222-80HD-S120-95931
ハシブトガラス セグロカモメを食す    

前日にセグロカモメの落鳥を見ていましたが、ハシブトガラスが複数やってきて食していました。

No.97170 HD動画 62秒 174M
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No.171225-80HD-S120-97173
犬吠埼

カモメの姿が港内にあまりにも少なくちょっと散歩タイムで犬吠から外川を一回り。
天気が良いのに海は荒れていた。

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No.171225-7D-12462
12月のポートタワー    

12月になるとポートタワーがちょっと地味な感じのクリスマスイルミネーションに飾られます。

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No.171221-S120-95752
今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S120
デジ眼 : Canon EOS-7D TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD G2
      EF 70-300mm F4.5-5.6 ISK
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