No.18-06 作成 2017.12.12
探 鳥 日
 2017年12月5日(火)〜9日(土)
場 所  銚子漁港、波崎
天 候  12/8日曇りのち雨、他晴れ
主な鳥種 カナダカモメ(2)、アメリカセグロカモメ(2?)、ホイグリンカモメ(1?)、シロカモメ(1)、ワシカモメ(1)、ミツユビカモメ(3)、セグセグロカモメ(○)、オオセグロカモメ(△)、ウミネコ(○)、カモメ(△)、ユリカモメ(○)、タイミルセグロカモメ(△)、モンゴルセグロカモメ(1)、バードウオチャー(1+2+2+0+20)
ま と め  今回の銚子は12月に入り種類も揃ってきて面白い個体を期待して出かけました。
6、7日は水揚げが無く堤防のカモメは最近よくあるほぼがら空き状態で、
8日は銚子波崎とサバが大漁で岸壁のいたるところで水揚げ作業が行われていましたが、期待に反して思ったほどカモメの集まりが悪くやや増えた程度で最近は訪問のタイミングが難しくなってきています。
カモメの方は水揚げで集まったカナダカモメが近くで見られたり、体色がピンク色味のユリカモメのカルテノイド特異個体が目立ちました。
例年だとシロカモメやワシカモメ、カモメ成鳥が入ってくる時期ですが、今回は各々1個体とかなり少なく移動が遅れている事を願うしかない状況でした。
ユリカモメ 成鳥冬羽
     (カルテノイド特異個体)
  

体色の白色がピンク色に変わっている個体が少数見られました。
食性の要因としてエビ、カニなどの甲殻類や魚、イカなどに含まれるカロテノイドの一種で天然の赤い色素のアスタキサンチンによってピンク色味に変化した場合やホルモン変化により皮脂腺から分泌されている油脂の影響などが推測できます。

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No.171207-7D-08873
No.171207-7D-08872 特大 No.171207-7D-08874 特大 No.171208-7D-09205 特大
ミツユビカモメ 成鳥冬羽 A  

初列風切の旧羽と大雨覆の磨耗が目立ち、老鳥のような雰囲気がありますが、第3回位の若い個体でも換羽時期がずれる事もあり難しく感じます。

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No.171206-80HD-S120-94429
ミツユビカモメ 第3回冬羽?に移行中 B    今回も前回と同じ初列風切に2枚の旧羽の残る個体を確認出来ました。
No.171206-7D-08699 特大 拡大 No.171206-7D-08727 特大 拡大
No.171206-7D-08707 特大 No.171206-7D-08611 特大 No.171206-7D-08773 特大
No.171206-7D-08579 特大 No.171206-7D-08599 特大 No.171206-7D-08733 特大
ミツユビカモメ 成鳥冬羽  C  

この個体は嘴が短めで雌個体と思えます。

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No.171209-80HD-S120-94961
セグロカモメ 成鳥冬羽    

水揚げのない静かな港内でセグロカモメが残った食べ物を探して集まっていました。

以前はあたりまえの景色ですが、最近は水揚げのない日に港内をうろうろするカモメの姿はめっきり少なくなったと感じます。

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No.171206-7D-08460
カナダカモメ 成鳥冬羽 A    

今シーズン初めてカナダカモメを近くで見られました。
小型でカナダカモメらしいかわいらしい姿ですが、近年多くなってきている虹彩が明色なのがなにか違和感を感じます。

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No.171208-7D-09109
No.171208-7D-09099 特大 No.171208-7D-09077 特大 No.171208-7D-09134 特大
カナダカモメ 成鳥冬羽 A2    

午前中は波崎側でA個体を確認していましたが午後は銚子側で確認しました。
初列の換羽は既に終了しており換羽が早い個体で、先端の白班はやや小さく7枚目にも小さな黒班が見られます。

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No.171208-7D-09654
No.171208-7D-09674 特大 No.171208-7D-09601 特大 No.171208-7D-09642 特大
No.171208-7D-09580 特大 No.171208-7D-09610 特大 No.171208-7D-09585 特大
カナダカモメ 成鳥冬羽 B    

カナダカモメにしてはやや大きめの個体で、初列風切はP10が伸長中です。

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No.171209-80HD-S120-95007
No.171209-S120-94969 特大 No.171209-S120-94995 特大 No.171209-S120-95014 特大
ホイグリンカモメ? 成鳥冬羽    

オオセグロカモメのようにグレーが濃く、旧羽P10の白班は小さくP9の白班は見られない点はホイグリンカモメ的ですが、体形にスリム感が乏しく、初列風切新羽先端の白班が大きくも感じる点はタイミルセグロカモメ的で判断の難しい個体です。

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No.171208-7D-09521
No.171208-7D-09515 特大 No.171208-7D-09552 特大 No.171208-7D-09557 特大
標識タイミルセグロカモメ 成鳥冬羽    

左足:白カラーリング82、右足:金属リングが装着されています。

過去の事例より行徳野鳥観察舎にて装着と思え他にセグロカモメ33も見られました。

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No.171208-80HD-S120-94929
タイミルセグロカモメ 成鳥冬羽    

体色がが白っぽく、タイミルセグロカモメにしてはグレーがやや薄目で夏羽のような雰囲気で旧羽が目立ち特に換羽が遅く感じる個体です。

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No.171208-7D-09216
オオセグロカモメ 成鳥冬羽    

頭部の茶班が濃い個体です。
短めの嘴に大きめの赤班が目立ちます。

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No.171208-7D-09167
オオセグロカモメ 成鳥冬羽    

上嘴が異常に変形していました。

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No.171206-7D-08447
アメリカセグロカモメ??? 成鳥冬羽

薄目のグレーが目立ちましたがすぐに飛ばれて虹彩や眼瞼、初列パターン等未確認で参考程度です。

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No.171208-7D-09165
アメリカセグロカモメ? 第3回冬羽    

やや薄いグレーに明色の虹彩が目立ちました。茶班は濃いめで特に胸のもやもや感がいい感じですが、初列パターンは確認出来ませんでした。

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No.171206-80HD-S120-94522
No.171206-S120-94612 特大 No.171206-S120-94582 特大 No.171206-S120-94536 特大
セグロカモメ 第3回冬羽    第2回か第3回か悩んだ個体で2回にしては小雨覆にグレーが見られますが初列P10には小さな白班はありますが先端の白班は見られません。
No.171207-7D-08949 特大 拡大 No.171207-7D-08955 特大 拡大
モンゴルセグロカモメ?? 第2回冬羽    

体色が白く目立った個体で、雨覆の褐色味は弱くモンゴル的に思えますが、テールバンドは未確認でタイミルの可能性もあるかもしれません。

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No.171205-80HD-S120-94393
モンゴルセグロカモメ 幼羽    モンゴルカモメにしては体色の白さが少なく感じますが、尾羽両端T6の模様が錨のような特徴的な模様となっておりモンゴルの体色が白くなる前段階の個体と思えます。
No.171208-7D-09694 特大 拡大 No.171208-7D-09700 特大 拡大
カモメ亜種ヘイネイ(ロシアカモメ)? 
第1回冬羽 
  

通常のカムチャッカであれば上尾筒や下尾筒に茶班が見られますが、この個体は上尾筒や下尾筒の班は僅かでかなり白っぽく見えました。
白さ具合は昨シーズン末に確認した個体ほどではありませんが、これから更に白っぽくなる事を考慮すればいい感じの個体にも思えます。

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No.171208-7D-09432
No.171208-7D-09459 特大 No.171208-7D-09442 特大 No.171208-7D-09496 特大
カモメ 第1回冬羽/幼羽    この時期のカモメは茶色い幼羽の個体から白っぽくなった第1回冬羽の個体まで変化に巾が大きく見られます。
No.171208-7D-09364 特大 拡大 No.171208-7D-09342 特大 拡大
ウミネコ 成鳥夏羽    

まだ12月なのに頭部が白くなっています。

通常は1月位から頭部が白くなり換羽の早いウミネコですが、この個体は更に早く感じます。

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No.171206-7D-08780
ウミネコ 第1回冬羽    

雨覆は茶色く、背は褐色味を帯びたグレーの第1回冬羽の姿になっています。

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No.171208-7D-09355
ヒメウ    

ウミウに続いて少数ですがヒメウも入って来ました。

ヒメウとミツユビカモメは堤防でも繁殖地の狭い断崖絶壁の環境に似通った狭い場所を好みます。

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No.171209-80HD-S120-95036
ミサゴ    

銚子漁港では珍しく、ミサゴが魚を掴んだまま上空を通り過ぎました。

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No.171206-7D-08736
ノスリ   

なぜかノスリが漁港を眺めていた。

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No.171207-7D-08891
今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S120
デジ眼 : Canon EOS-7D TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD G2
      EF 70-300mm F4.5-5.6 ISK
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