No.18-05 作成 2017.11.28
探 鳥 日
 2017年11月21日(火)〜25日(土)
場 所  銚子漁港、波崎
天 候  11/23日雨曇り、他晴れ
主な鳥種 カナダカモメ(1)、シロカモメ(3)、ワシカモメ(0)、ミツユビカモメ(1)、セグセグロカモメ(△)、オオセグロカモメ(△)、ウミネコ(○)、カモメ(△)、ユリカモメ(○)、タイミルセグロカモメ(△)、モンゴルセグロカモメ(1?)、バードウオチャー(1+2+1+1+4)
ま と め  今回の銚子は11月末で移動の早い個体や銚子漁港より更に南下する移動個体が見られる時期で、更にカナダカモメも入り始める時期で楽しみに出かけました。
21日夕方銚子漁港に到着するとサバの水揚げでまだ賑わっていました。22日は少数サンマ船の水揚げがありましたが他の日は大型船の水揚げはありませんでした。
23日は雨で沖が荒れて港内にカモメが入りましたが、他の日は遠くの堤防に小さな集団が見られる程度でした。
例年この時期はサンマの水揚げで賑わう時期ですが、今年は記録的サンマの水揚げ減少より港内に定着するカモメも少なく感じます。
カモメの少ない中で例年通りカナダカモメが見られたり、ミツユビカモメを近くで見られたりヘイネイ2Wと思える個体などそれなりに楽しめましたが、ワシカモメが見られなかったのが少し気になりました。
ユリカモメ 成鳥冬羽   

前回に続いて今回もユリカモメの姿が港内で多く目立ちます。
大型カモメが増えるとユリカモメの数が減るように感じていますが大型カモメが少なくユリカモメの多くが残っているんだろうか。

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No.171122-7D-07256
ユリカモメ 第1回冬羽    

雨覆に幼羽が少なくなりグレーが増えてきている個体も見られます。

上の成鳥と頭部の黒班がそっくりで、一緒に行動していたし、もしかして親子だったりして。

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No.171122-7D-07240
ミツユビカモメ 第3回冬羽?に移行中    今回は前回と同じ初列風切に2枚の旧羽の残るこの個体のみ確認出来ました。今回は近くでゆっくりとあくびや伸びをしたりとかわいらしい姿を見せてくれました。
No.171122-80HD-S120-93113 特大 拡大 No.171124-7D-08215 特大 拡大
No.171124-7D-08143 特大 No.171124-7D-08135 特大 No.171124-7D-08112 特大
No.171124-7D-08163 特大 No.171124-7D-08106 特大 No.171124-7D-08025 特大
セグロカモメ 成鳥冬羽    

セグロカモメは増えてきていますが例年より数が少なく感じます。

特に水揚げなし、快晴、風なしの日は驚くほど少なくなる事があります。

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No.171124-7D-07694
セグロカモメ 成鳥冬羽    

この個体、現場でカナダカモメのように感じて暫く悩んだ個体です。
カナダカモメにしては初列の黒が多いし、眼瞼が赤っぽく見えるので、すごくカナダカモメ似のセグロカモメだよなと感じる個体です。

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No.171123-7D-07443
カナダカモメ 成鳥冬羽    

例年11/23頃がカナダカモメの初認日ですが、カモメが少なく感じる今回なんとかこの個体のみでしたが確認出来ました。
この時期特徴的な初列風切は伸長中で識別が難しい時期になります。

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No.171123-80HD-S120-93383
No.171123-S120-93207 特大 No.171123-S120-93210 特大 No.171123-S120-93200 特大
ホイグリンカモメ?? 成鳥冬羽   やや小型でスリムな体型にP10の白班は小さくP9に白班は無くホイグリン的ですが、グレーがやや濃い程度なのが気になるところです。
No.171124-80HD-S120-93590 特大 拡大 No.171124-80HD-S120-93597 特大 拡大
タイミルセグロカモメ 成鳥冬羽   左はグレーが薄目の感じで、中は白班も大きくタイミル的で、右はグレーが濃いめで白班が小さくホイグリン的でこのへんがどちらになるか悩ましいところです。
No.171123-7D-07345 特大 No.171123-7D-07393 特大 No.171123-7D-07295 特大
負傷オオセグロカモメ 成鳥冬羽    

オオセグロカモメは平均的なセグロカモメより換羽時期が早いようで、この個体は初列風切の新羽がほぼ伸びています。
なんとなく解っているようでわからない事が多いオオセグロカモメをもっとよく見たいと感じるこの頃です。

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No.171125-80HD-S120-93875
シロセグロ雑種 成鳥冬羽    

やや薄目のグレーに黄味の虹彩が目立ちアメリカセグロカモメを期待しましたが、初列風切裏面が薄くシロセグロ雑種と確認しました。

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No.171125-80HD-S120-93914
モンゴルセグロカモメ? 第3回冬羽    

この時期にしては初列風切が新羽で既に伸びており換羽が早く、体色の白さが目立ちます。
嘴には黒班があり雨覆いに薄い褐色味があります。
スコープを通して目が合ったらすぐに飛ばれてしまい初列パターンは未確認。

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No.171122-80HD-S120-93146
セグロカモメ? 第3回冬羽   大雨覆の褐色がやや濃いめで虹彩の淡色が目立ちアメリカやタイミルのようにも感じますが、初列パターンなど確認出来ませんでした。
No.171124-80HD-S120-93536 特大 拡大 No.171124-80HD-S120-93704 特大 拡大
セグロカモメ 第2回冬羽    

2Wの体色が白っぽい個体を見かけますが、テールバンドはどれも細くなくモンゴルはなかなか見つかりません。

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No.171123-7D-07477
タイミルセグロカモメ? 第2回冬羽    

大雨覆が濃く、テールバンドが太めに見えます。

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セグロカモメ 幼羽   幼羽の姿もそろそろ終盤で体色の地色がだんだん白っぽくなってきています。
No.171124-7D-07784 特大 拡大 No.171124-7D-07705 特大 拡大
オオセグロカモメ 幼羽    

セグロとオオセを見分けるのに雨覆の模様の不揃いがオオセでセグロは揃っていますが、この個体きれいに揃っていてセグロカモメのようです。ただ、体色が赤味の褐色でテールバンドも太め、初列の内弁は薄くオオセグロカモメと確認できます。
総合的な判断が必要な例でした。

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No.171122-7D-07198
No.171122-7D-07204 特大 No.171122-7D-07210 特大 No.171122-7D-07207 特大
シロカモメ 第1回冬羽    

シロカモメは少数の幼鳥が入っています。
体色が白く、他の第1回に比べ食べ物競争でも態度の大きさで目立っていました。
それにしても今回もワシを見かけなかった。

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No.171122-80HD-S120-92770
No.171122-7D-07118 特大 No.171122-7D-07113 特大 No.171124-S120-93679 特大
カモメ亜種ヘイネイ 第2回冬羽    

通常のカムチャッカであれば茶班が濃く褐色味も強く出ていたと印象があります。
しかしこの個体は頭部から胸・腹・下尾筒が白くコントラストが低く見え、ヘイネイ1Wを思い浮かべます。
これまでも入っていましたが識別未経験のヘイネイ2Wかと推測します。

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No.171124-7D-07731
No.171124-7D-07740 特大 No.171124-7D-07730 特大 No.171124-7D-07744 特大
ウミネコ 成鳥冬羽/第1回冬羽    

前回、今回と第1回の姿が多く目立ちます。
繁殖地から成鳥に先駆けて南下して銚子漁港に入ってきていると思えます。

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No.171124-80HD-S120-93465
ウミネコ 第2回冬羽    

前回、今回と第2回の姿がやけに少なく感じます。

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No.171125-7D-08388
ベロセグロカモメ 成鳥冬羽    

カモメ類の舌が飛び出した個体を毎シーズン見かけます。

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No.171123-7D-07513
標識ユリカモメ 成鳥冬羽    

左足:青カラーリングR/E、
右足:金属リング 8A36221

調査結果
放鳥日:2016.2.28  年齢:成鳥
放鳥地:千葉県市川市行徳野鳥観察舎

以前15.02.07に似通ったE/Rを確認しています。

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No.171123-7D-07572
No.171123-7D-07566 特大 No.171123-7D-07564 特大 No.171123-7D-07580 特大
雨を避けるユリカモメ    

ユリカモメは雨が降ると集団で空き地に降りて雨を避ける行動を見かけます。

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No.171123-7D-07675
イソヒヨドリ    

今回のイソヒヨドリは綺麗な雄個体。

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No.171124-7D-07939
ポートタワーに虹が出た    

今回は11/22急に雨が降ってきたと思ったら短時間で雨が上がりポートタワーに虹が出てきました。

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No.171122-7D-07130
今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S120
デジ眼 : Canon EOS-7D TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD G2
      EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS
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