No.18-01 作成 2017.07.12
探 鳥 日
 2017年7月4日(火)〜8日(土)
場 所  銚子漁港、波崎
天 候  晴れ
主な鳥種 ミツユビカモメ(1)、セグロカモメ(0)、オオセグロカモメ(10)、ウミネコ(△)、カモメ(0)、ユリカモメ(0)、バードウオチャー(0+0+1+4+5)
ま と め  今回の銚子は冬場に利用していた別宅の整備に出かけました。
銚子は強風と塩害が目立ち痛んだところを大工さんに修理をお願いし、自分では草刈りを行いヘトヘトになった3日間でした。
作業の合間の鳥見でしたが、第3漁港で夏場の時期に奇跡的にミツユビカモメを確認し、波崎側の新たなコアジサシの繁殖場所では幼鳥も飛べるまで成長しており、珍しい第1回夏羽の姿や2014年に国内初記録となっていたアメリカコアジサシとかわいらしいハジロクロハラアジサシなどが見られました。
ミツユビカモメ 第2回冬羽?   夏のこの時期に奇跡的にミツユビカモメが見られたのは嬉しいかぎりです。この個体の左翼の初列風切の先端部が欠如しており残留した原因なんだろうか。
またこの個体の初列雨覆には褐色部が残っており2回または3回の若い個体と思えます。
尾羽や雨覆は磨耗が目立ち、頭部にはやや薄くはなっていますが冬羽の特徴の黒班がまだ目立ち、このような若い個体は白い夏羽の姿にならないと思える興味深い個体です。
No.91924 MP4 HD動画 120秒 102M
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オオセグロカモメ  第4回夏羽?    

大型カモメはオオセグロカモメの若だけで少数が港内でも見られます。
この個体、嘴の赤班が目立ち成鳥のように見えますが尾羽に褐色部が見られ4回または3回と思えます。

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No.170704-7D-03669
オオセグロカモメ 第1回夏羽   大型カモメのほとんどがオオセグロカモメの第1回で退色や摩耗が目立ちます。左の個体は足を負傷していました。
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ウミネコ 第3回夏羽   港内に残留しているカモメのほとんどがウミネコで、成鳥は繁殖地に移動しており成鳥のように見えるのはグレーに褐色味のある第3回の個体がほとんどです。
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ウミネコ 第2回夏羽から第3回冬羽に移行中

残留しているウミネコの中でも第2回の個体は数が少なく探すのに苦労します。
第2回は換羽が特に早く頭部の茶班や初列風切もすでに新羽が現れてきています。

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ウミネコ 第1回夏羽から第2回冬羽に移行中   残留しているウミネコの中でも数が多いのが第1回で茶色の姿からグレー味の第2回の雰囲気が出てきています。
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ハジロクロハラアジサシ 第1回夏羽

コアジサシが休憩している堤防に突然やって来ました。
ミツユビカモメの頭部の黒班にちょっと似た感じでかわいらしい個体です。

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アメリカコアジサシ 成鳥夏羽

2014年に国内初記録をして以来極少数が確認されています。
徐々にコアジサシとの交雑があるのか特徴がやや薄れてきてるようにも感じます。

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No.92266 MP4 HD動画 22秒 20M
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コアジサシ 成鳥夏羽   今年からの新しい人工島の繁殖地で多くのコアジサシが子育てを行って、雛も飛べるまで成長し子育てもそろそろ一段落ですが、来月には早くも旅立ちの季節です。
左上の個体は水色のカラーリングを装着。右上の個体は嘴に瘤のようなものがみられます。
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コアジサシ 幼羽   子供達も飛び回れるまで成長しそろそろ自立の時期が迫ってきています。
人工島の繁殖地ではネコはやって来ませんが銚子大橋上のハヤブサと繁殖地の草陰に隠れて雛を狙っているアオサギが天敵でした。
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コアジサシ 第1回夏羽   嘴が黒っぽく体は初列風切がやや短いためかやや小さめに見えます。今回の訪問で第1回と思える個体はこの個体のみで若い個体は繁殖地にあまり来ないのだろうと想像しています。
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イソシギ

コアジサシの人工島にイソシギがやって来ました。
最近銚子周辺でもたまに見かけるようになっている気がします。

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アカエリカイツブリ 夏羽

この夏の時期になぜかこの個体のみ港内に残っていました。

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セッカ 夏羽   第3漁港奥の草地でヒーヒーよく鳴き声は聞こえていましたが今日は姿を見せてくれました。巣材のわたの様なものを咥えていますが巣の補修だろうか。
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第3漁港に製氷工場

第3漁港のウオッセ前の空き地に製氷工場の工事が始まっています。
ここの空き地は水揚げ時はカモメ逹の待機場所となり、悪天候時はカモメ達の避難場所となっていた場所で思い出の場所だけに残念な気がします。

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今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S120
デジ眼 : Canon EOS-7D TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD G2
      EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS
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