No.17-3 作成 2016.11.10
探 鳥 日
 2016年11月4日(金)〜6日(日)
場 所  銚子漁港、波崎新港
天 候  11/5は午前中雨 
主な鳥種 ミツユビカモメ(1)、セグロカモメ(△)、オオセグロカモメ(△)、タイミルセグロカモメ(△)、ホイグリンカモメ(1?)、シロカモメ(1)、ウミネコ(△)、カモメ(△)、ユリカモメ(△)、バードウオチャー(0+1+0)
ま と め  今回の銚子は11月になりカモメ達も徐々に集まり始める移動時期で、セグロカモメなどは丁度換羽真っ最中で換羽の様子の観察には最適な時期で、稀な移動個体やミツユビカモメに期待して出かけてみました。
例年ならこの時期にはサンマの水揚げで賑わって、大巻が入港する度にカモメ達が船について入って来ますが、最近は水揚げが少ないようでカモメの数が少ないように感じ今シーズンが心配になります。
今回はカモメの少ない中で例年通りミツユビカモメが見られセグロカモメやカモメの幼鳥も到着していました。
ミツユビカモメ 成鳥冬羽   シーズンの初めてのミツユビカモメです。
例年11/3の文化の日付近が私の平均的な初認日で今年も例年通りです。確認したのは1個体ですが堤防で休む姿や飛翔、海上、食事と色々な姿が見られました。
No.161104-80HD-S120-78866 特大 拡大 No.161104-7D-64402 特大 拡大
No.161104-7D-64399 特大 No.161104-7D-64422 特大 No.161104-S120-78718 特大
ユリカモメ 成鳥換羽異常

通常のユリカモメの成鳥はこの時期冬羽への換羽は完了し新羽の綺麗な姿ですが、この個体は頭部にはまだ夏羽の黒頭巾の名残が多く残り、風切や尾羽は磨耗が目立ち、かなり換羽が遅れているように見えます。

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No.161104-7D-64670
No.161104-7D-64727 拡大 No.161104-7D-64726 拡大 No.161104-7D-64682 特大
シロカモメ 成鳥冬羽に移行中

この個体、私の観察では2004年から10月末〜11月初旬の早い時期に銚子漁港にやって来ています。
写真を見比べると10年前より茶班が薄くなってきています。

2005.11.06 E43-0602
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No.161104-80HD-S120-78632
ホイグリンカモメ? 成鳥冬羽に移行中

奥のセグロカモメや右のタイミルセグロカモメに比べグレーが濃く、やや小型の体型で、初列風切は長めでP9に白班は無く磨耗した旧羽が目立ちP5あたりに新羽が少し見え換羽時期は遅くなっています。
しかしP10の白班がやや大きいかホイグリンとの判断にはやや悩ましい感じもします。

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No.161104-80HD-S120-78900
No.161104-S120-78879 拡大 No.161104-S120-78885 拡大 No.161104-S120-78904 拡大
タイミルセグロカモメ 成鳥冬羽に移行中

足の黄色いタイミルセグロカモメはセグロカモメよりややグレーが濃くて換羽時期が遅く、この時期はまだ旧羽が目立ちますが、グレーの濃くない個体や換羽が遅くないセグロカモメ的な疑問を感じる個体も稀に見られます。

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No.161104-7D-64477
No.161104-7D-64212 特大 No.161104-7D-64224 拡大 No.161106-S120-79017 特大
No.161106-7D-64834 特大 No.161106-7D-64841 特大 No.161104-7D-64544 特大
セグロカモメ 成鳥冬羽に移行中   セグロカモメ成鳥の冬羽への換羽状態は様々で、早い個体は初列風切の旧羽は抜け落ちて新羽が伸長中で、遅い個体は初列風切は旧羽が目立ち頭部はまだ白っぽい夏羽に近い個体まで、平均的には初列風切P10に旧羽がまだ残り新羽が伸長中の個体が多く目立ちました。
No.161104-80HD-S120-78928 特大 拡大 No.161104-7D-64638 特大 拡大
No.161104-7D-64435 特大 No.161104-7D-64590 特大 No.161106-S120-79058 特大
セグロカモメ 幼羽   成鳥に続いて幼鳥も到着しました。早い時期の幼鳥は嘴全体が黒っぽく、背の鱗模様も濃く全体的にコントラストが強く見えます。
No.161104-7D-64567 特大 拡大 No.161104-7D-64584 拡大
No.161104-7D-64639 特大 拡大 No.161104-7D-64645 特大 拡大
カモメ 幼羽

カモメの成鳥はまだ到着していませんが、幼鳥が先に到着しています。まだ嘴には黒が多く、背には鱗模様が目立ちます。
この個体、初列風切が抜け落ちており何かに襲われたんだろうか。

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No.161104-7D-64306
No.161104-7D-64318 特大 No.161104-7D-64321 特大 No.161104-7D-64296 特大
ミラーウミネコ 成鳥冬羽

ウミネコの中に稀にミラーのある個体が見られます。
見つけてもなかなか撮影出来るチャンスは少ないですが暫く見ていると翼を広げてくれました。
繁殖地からの成鳥の集団はまだ到着していません。

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No.161105-7D-64794
ウミネコ 第1回冬羽

堤防のカモメを見ているとスコープに凄くかわいらしい顔が目立ちました。
ウミネコでこんなにかわいらしい顔は珍しいと思います。

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No.161105-80HD-S120-78988
イソシギ

いつもの干潟で食べ物を探して走り回っていました。
ここでイソシギを見るのは初めてかもしれません。

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No.161104-7D-64441
ミサゴ   銚子漁港側ではあまり見かけませんが、マリーナ側ではよく獲物を探して海にダイブする姿を見かけます。この日も魚を掴んで山に向かう姿や近くの海にダイブして獲物を探す姿が見られました。
No.161104-7D-64706 特大 拡大 No.161104-7D-64715 拡大
今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S120
デジ眼 : Canon EOS-7D EF100-400mm F4.5-5.6 IS
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