探 鳥 日
 2013年3月9日
場 所  銚子漁港
天 候  晴れ 
主な鳥種   アメリカセグロカモメ(1)、カナダカモメ(5)、シロカモメ(△)、セグロカモメ(○)、ワシカモメ(△)、ミツユビカモメ(4)、ユリカモメ(○)、ウミネコ(○)、オオセグロカモメ(○)、カモメ(○)、バードウオチャー(25)
ま と め  昨日は風も弱く暖かい一日で、昼頃からは小型船でセグロイワシの水揚げが始まり、少ない水揚げ量でしたが、カモメの数も前回と比べ移動個体も加わってかなり増えてきました。
今回は期待を込めて探していたカムリアン?やホイグリン?や今シーズンなかなか見られなかったカナダカモメの第1回の個体を観察でき、帰ってからは気になっていたアメリカセグロカモメも確認出来て大変幸運な鳥見となりました。
ミツユビカモメ 成鳥冬羽

今日は広範囲を見て回らなかったので、見た個体数は少ないと思います。
この個体、雨覆の磨耗が目立ち、頭部の黒班も薄目ですのでやや老鳥といった感じです。

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大型不明カモメ 第2回冬羽    この個体、観察を始めてすぐに目に入り、小型で小さな嘴、初列が濃くて長めで、背のグレーは薄目でカムリアンカモメを想像し驚きを感じました。
小型のシロカモメ(バロ)はたまに見かけますがこの個体は、初列の濃さがシロカモメよりはっきりと濃くて長く見え、同年齢のカナダと比べれば、やや薄く見えますので雑種以外のシロではないと思います。
嘴は小さく境目がはっきりしていますので、ワシロの可能性はなさそうに感じます。
海外の写真と比べると目の大きさや、頭部の丸みと嘴の長さが微妙にバロ的な感じもあり、カムリの特徴を完全に満足できるものではありませんが、きりぎり許容範囲内に入るかが悩ましいところです。
カムリアン以外の可能性を考えた場合、小型シロカモメ(バロ)の雑種の可能性はあると思います。
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カナダカモメ 成鳥冬羽 A   この個体、カナダカモメの標準的な体型で、頭部がかなり丸く見えてかわいらしいイメージです。
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カナダカモメ 成鳥冬羽 B

干潟好きの個体で、いつもは見下ろして見ているので、嘴が大きくてかわいくない印象でしたが、今日は車止めに止まって、横から見ているとやはり嘴は大きめですが、結構カナダらしくてかわいらしく見えました。

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カナダカモメ 第2回冬羽 C

この個体、小型で頭部が丸くて、目が大きく見えてとってもかわいらしい個体です。
よくあくびをしていました。

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カナダカモメ 第1回冬羽 D   今シーズンは第1回の個体数が少なく、はっきり確認出来た個体は初めてになってしましました。この個体は小型でべたっとした茶色い胸が目立って、かわいらしい個体です。
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通称:デカムリン 成鳥冬羽

今日のデカムは市場の屋根の上から水揚げの様子をみていて、チャンスになると直ぐに降りてきてセグロイワシを加えて直ぐに飛び立ちます。
見た目のイメージよりはるかに俊敏な性格です。

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アメリカセグロカモメ 第3回冬羽    この個体、背のグレーが薄く見えて、虹彩が明色でアメリカかなと思いながら観察していましたが、現場での判断が出来ませんでした。
帰ってからseichoudokuさんのブログで、3月7日に同じ個体が観察されて詳しく紹介されています。
見方は合っていたんだと一安心でしたが、まだまだ経験が足りません。
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ホイグリンカモメ?? 第3回冬羽     この個体、、背の濃いグレーにかわいらしい顔つきで目立ちました。この顔はオオセグロではないので、タイミルかなとも考えながら観察していると、嘴と足に黄色味があります。ホイグリンと断定するにはまだ経験不足ですが、グレーの濃さや黄色味の足と嘴からホイグリンカモメかもしれないと思いますが、頭部があまり白くなく、足も短めな点はタイミル的にも感じます。
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セグロカモメ 成鳥冬羽  右:カオカケ    セグロカモメの成鳥はどんどん夏羽の換羽が始まっていて、頭部の茶班も薄く見えるようになっています。今日もカオカケは元気に飛び回っています。
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ベロオオセグロカモメ 成鳥冬羽

ベロカモメはたまに見かけますがオオセグロのベロカモメは初めてかもしれません。
嘴の下部から舌が出ているのがわかります。

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ミツユビカモメ落鳥 成鳥冬羽     この個体、腹部に負傷していました。翼を観察するとP10・P9が旧羽でP5には内弁と外弁の両方に小さな黒班が確認出来ます。この時期に旧羽が見られますので老鳥かもしれません。
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今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S110
デジ眼 : Canon EOS-7D EF100-400mm F4.5-5.6 IS、EF600mm F4 IS 
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