探 鳥 日
 2012年5月2・3日 
場 所  銚子・波崎
天 候  曇りのち雨
主な鳥種 アメリカセグロカモメ(1)、シロカモメ(6)、ワシカモメ(1)、ミツユビカモメ(0)、カモメ(2)、ユリカモメ(2)、セグロカモメ(△)、ウミネコ(○)、オオセグロカモメ(△)、バードウオチャー(0)
ま と め  GWの中日で市場は営業していますが、小型船の水揚げが少数あるのみで午後からは低気圧の接近もあり静かな港内です。
5月に入りほとんどのカモメは繁殖地に移動した後で、まだ残っているのはウミネコとオオセグロカモメの若い越夏個体と少数の移動遅れの個体が少数見られました。
今日はウミウの綺麗な繁殖羽が見られ、移動遅れの中でアメリカセグロカモメの姿が奇跡的に見られて大満足な鳥見となりました。
セグロカモメ 成長夏羽    セグロカモメの殆どが移動した後ですが、港内に約20〜30程の移動遅れの個体が見られました。頭部は真っ白で嘴の黄色の冴えも出てきてすっかり夏羽の姿にになり、眼瞼の赤色も目立ちます。
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アメリカセグロカモメ(スミス) 成長夏羽   移動遅れのセグロカモメを惜しみながら見ているとグレーのやや薄い個体が現れました。もしやと思って見ていると初列の裏は濃いのでシロセグロではなく、黄色い虹彩に黄色に近いオレンジ色でスミスの特徴的な眼瞼で、嘴に黒班も見られます。
この個体の初列風切りのパターンはP10のミラーは小さく黒色部がやや多く見えます。
また、首回りににはかなり薄くなった茶班がうっすら残っているのがわかります。
シーズン中でもアメリカセグロカモメは珍しく、殆どが移動し、セグロカモメの成鳥も少ない時期に大変貴重なほぼ夏羽の姿を幸運にも観察が出来ました。
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オオセグロカモメ 第4回夏羽

風雨を避けて空き地の水たまりで水を飲んでいました。
尾羽と嘴に黒班が残り第4回と思えます。

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オオセグロカモメ 第2回夏羽

濃いめのグレーに退色した茶色のコントラストが目立ちます。
この個体の顔はワシカモメ似ですが、グレーが濃いので雑種ではないようですが、遠い血縁があるかもしれません。

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セグロカモメ 第1回夏羽    セグロカモメの第1回もめっきり数が減りました。頭部は白くなり、特徴的な雨覆の模様も退色と摩耗でわかりにくくなっています。
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ワシカモメ? 第1回夏羽

この個体は何か違うなと感じた個体で、退色と摩耗で模様の判断が難しいのですが、体色が灰褐色をしているのでワシカモメではないかと思います。

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シロカモメ 第1回冬羽    シロカモメの若は移動が遅い傾向がありますが、今日は6個体見られました。褐色味が残っていた個体も頭部はかなり白くなって来ています。
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カモメ 第2回冬羽

カモメも殆どが移動し、今日は2個体のみ見られました。
この個体は頭部の茶班が薄くなっていますがまだ残っています。

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ウミネコ 第1回冬羽    港内で見られるのがカモメの殆どがウミネコの若で、まだあどけない仕草を見せてくれました。
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ウミネコ 第3回夏羽

この個体、事故で折れたのかわかりませんが、下嘴が真ん中あたりしかありません。
嘴が曲がった個体は希に見かけますが、このように半分になっている個体は見かけませんでした。

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ヒメウ 成鳥夏羽(繁殖羽)

ヒメウはまだ残っていました。
今日の個体は、すっかり繁殖羽の特徴的な姿の個体で、体色は緑色で首は紫色が目立つようになり、顔の裸出部が嘴の半分程まで鮮やかな赤色になり、小さな冠羽が2ヶ所と首に白い糸状の羽毛が見られます。
ここまで特徴的な個体を見られて幸運でした。

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キャウジョシギ 夏羽

この時期は渡り途中の個体が岩場で食事をしたり休憩している姿が多く見られます。
頭部が白いのが雄(左)で、頭部に褐色味が有るのが雌(右)になります。

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今回の観察・撮影機材
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + J1+10-30mm
デジ眼 : Canon EOS-7D EF100-400mm F4.5-5.6 IS 
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