探 鳥 日
 2011年10月8日
場 所  銚子
天 候  曇りのち晴れ
主な鳥種 セグロカモメ(AD5、J2)、ウミネコ(△)、オオセグロカモメ(△)、バードウオチャー(0)
ま と め  今回の銚子は、連休で水揚げが無くカモメの数はまだ少ない。そろそろ南下してカモメの数が増えてくる時期ですが、原発事故の影響で福島沖でのサンマ漁を控えているようで例年より水揚げが減っていますのでカモメの数に影響がでないか不安があります。
セグロカモメはやや数が増え幼鳥の姿も見られるようになりました。先日の台風15号の影響で港内を覆っていたガレキはほとんど除去されて綺麗な海面に戻っていました。
セグロカモメ 幼羽

今シーズン初めてのセグロカモメ幼羽です。
この時期は大型カモメの幼鳥はほとんどオオセグロでセグロカモメはすごく新鮮に映ります。
まだ到着したばかりで体色が濃く、雨覆いの模様は綺麗に揃っています。

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セグロカモメ??? 幼羽

気になるのが右の個体で、大雨覆の模様を見るとオオセグロ的に流れていますが、全体のコントラストが高く、雨覆の模様は揃っているように見え、初列は黒っぽく羽縁は目立たないのでオオセグロでは無いのではと思え、ホイ系なのか疑問のある個体です。

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オオセグロカモメ 幼羽

オオセグロの幼羽はあちこちと多く目立ちます。コントラストが少なく、雨覆いの模様は不揃いで、大雨覆いの模様は流れるようで、初列は薄めで羽縁が見られ、個体差の多いオオセグロですが典型的な個体です。

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セグロカモメ 成鳥冬羽に移行中  セグロカモメの成鳥はまだ数は少ないですが徐々に増えてきています。まだ夏羽の姿が多くいですが、左の個体のように頭部に茶班が現れ始めた個体も見られますが、ほとんどが嘴の黄色の冴えがまだ強く、初列風切P10は旧羽が残っています。
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タイミルセグロカモメ? 成鳥夏羽  今日のセグロの中で足の黄色い個体が1個体入っていました。換羽時期は一般的なセグロカモメより遅くなる傾向があり、この個体も初列は外見から先端の白斑が磨耗した旧羽が目立ちます。
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ウミネコ 成長冬場

この個体、頭部が白っぽいのが目立ちました。まだ繁殖地からの成鳥の南下個体は感じられず、新羽の初列の白斑は小さいので亜成鳥と感じますが眼瞼は夏羽のように赤く目立ち、ちょっと変わった雰囲気の個体です。

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トビ 

銚子漁港では内房や外房の漁港に比べ近くに山が迫っていないせいか案外トビの姿は少ない。同じ猛禽でもハヤブサが近づくとカモメはすぐに反応しますが、トビに対しては全く無反応です。

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イソヒヨドリ

突然出来た台風15号のガレキの山にイソヒヨドリの姿が目立ちました。

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台風15号の置き土産

前回は港内の海面を覆い尽くしていた大量の浮遊物が第3漁港の空地に大量に積み上げられていました。
あれだけの除去作業は大変な作業たったと思いますが、今日の港内の海面は跡形も無く綺麗になっていました。

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今回の観察・撮影機材
デジ眼 : Canon EOS-5D 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM (未使用)
デジスコ: STM-80HD + 25-50XW + S95
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