8.APO-TELEVID 77 でデジスコレポート
 ライカ アポテレビット77でデジスコのテストを行ってみました。20mまでの近距離では、デジタル一眼が操作性や速写性等で望ましいと思いますが、30mを超す遠距離撮影の場合は、デジスコが優位になってきます。
 遠距離の観察で20〜60倍のアイピースの見栄えに感動し、スコープを変更したのをきっかけにデジスコシステムを見直してみました。テストでは30m先にオウムのおもちゃを置き、アイピースを代えてテストを行いました。
ライカアポテレビット77でデジスコの実例
フイールドスコープ
LEICA APO-TEREVID 77

デジカメ
SONY DSC-W7
有効720万画素、1/1.8CCD
7.9〜23.7mm3倍ズーム

20-60倍オキューラー ( B20-60X )でのデジスコの実例
簡易アダプタで取付けた様子 加工したアダプタ接合面
W7との接合には、SONY純正のレンズアダプターVAD-WAにビニールテープを巻くと、丁度、アイピースにぴったりになり押し当て法で接合します。そのままでは固定出来ないので、アイピース側の接合面に強力両面テープを貼り付けて押し当てて固定します。ピント面をアイピースに近づける為にレンズアダプターのフィルターネジ部を削りました。
アイピースの目当てと両面テープのみで固定されているため、長時間の使用にはカメラが落下しますので適しませんが、意外に光軸のズレは少なく、観察しながらちょっと撮影したい場合は結構いけると思います。
広角側でケラレが発生、35mm換算、合成焦点距離は、760〜6,840mmになります。
拡大
1/640sec f5.6 1/250sec f4 1/160sec f5.2
32倍WWオキューラー ( B32XWW )でのデジスコの実例
アダプターはデジスコドットコムを使用

さすがにデジスコを研究しているだけの事があり観察と取付け等、光軸ズレが出ないように良く仕上がっています。

W7との取付は、

カメラアタッチメント TA−W1
カプラー TA4+3
ライカ用アダプター L1

を使用しています。

全域ケラレなし、35mm換算、合成焦点距離は、1,140〜3,420mmになります。
拡大
1/500sec f5.6 1/320sec f8 1/250sec f5.2
デジ眼の実例 参考資料
デジタル一眼レフで撮影した場合

レンズ EF600mmF4 IS
テレコン 2倍使用
35mm換算倍率 1.3倍

合成焦点距離は、1,560mm

このへんが限界になります。

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1/180sec f16
まとめ

2つのアイピース共に、期待通りの良い結果になりました。ズームアイピースではある程度の画質劣化があると想像していましたが、広角側でケラレと高倍率での光量低下はあるもの画質の劣化は全く気になりませんでした。2つのアイピースが共通のアダプターで使用出来ないのが残念です。今回はブレ対策で大型三脚を使用しましたが、フィールドでは中型三脚を使用する予定なので、今後はブレとピント対策が必要でしょう。

注意

今回のテスト結果にシャッター速度と絞り値を記入していますが、光線の状況により変化していますので、参考程度です。