銚子港で冬場を過ごしたミツユビカモメは4月から5月初旬に北に移動します。
ミツユビカモメが夏羽に喚羽する時期は早い個体で3月末ごろから頭部が白っぽくなる個体が少数見られますが、大多数は冬羽の姿のまま移動しています。夏羽のミツユビカモメは銚子港では極めて珍しい存在です。繁殖地は北太平洋をはじめとして北大西洋の沿岸に広く分布します。
ここでは、営巣地の一部、アラスカでのミツユビカモメの姿を集めています。
撮影はキーナイ半島の周辺にて、06.7.7-8で行いました。
Sixly foot Rock の全景

ここは、小さな岩礁のような所で、ミツユビカモメのコロニーになっています。いたるところでミツユビカモメが岩壁に営巣しています。

拡大
No.30D-02933
No.30D-02853 拡大 No.30D-02844 拡大
No.30D-02914 拡大 No.30D-02912 拡大
Gull Island のミツユビカモメ
ミツユビカモメの営巣風景

この島では、海面近くの低い岩場にミツユビカモメ、上部にはウミガラス、小さな草地にワシカモメと住み分けが行われていました。

特大サイズの画像を用意しました。

拡大 特大 1600×1100 400K
No.30D-03352
No.30D-03112 拡大 No.30D-03128 拡大
No.30D-03141 拡大 No.30D-03158 拡大
No.30D-03180 拡大 No.30D-03197 拡大
ホーマーの港にも営巣

港の入口の人工的な構造物にもミツユビカモメは営巣していました。人を避けて離れ小島に営巣してるのではないようです。
ここでも広い上部ではなく狭い部分に巣作りをしています。銚子漁港の堤防を思い浮かべます。

拡大
No.30D-03408
Duck Island のミツユビカモメ
海岸で休むミツユビカモメ

この島では上陸して観察する事ができました。
巣から離れたミツユビカモメは波間の岩場で休憩しているようでした。

拡大
No.30D-04199
営巣の様子
ミツユビカモメの巣は満潮時の海面から3m程の高さから上にあり、大きさは2羽のつがいが座れる程の小さな物で、岩場のちょっとした狭い部分に作られています。巣材は小枝を集めたように見え、同じ巣を古くから使われているようです。巣の中ではすごく仲の良さそうなつがいの姿がありました。
ただ、この7月の時期に抱卵や子育てしている様子が見られず疑問に思っていますが、仮にここで孵化した場合、狭い岩場でヒナが落っこちないか心配になります。
No.30D-03856 拡大 No.30D-03858 拡大
No.30D-03864 拡大 No.30D-03868 拡大
No.30D-03872 拡大 No.30D-03873 拡大
頭当たっています よく鳴いています
No.30D-03880 拡大 No.30D-03892 拡大
No.30D-03894 拡大 No.30D-04080 拡大
長鳴きもしています
No.30D-04143 拡大 No.30D-04108 拡大
この島のミツユビカモメの足には、カラフルな足環を付けている個体を見かけました。色の示す意味合いは現在わかりませんが、しっかりと調査が行われているようです。上陸当初に両足に赤い足環を付けている個体を見ましたが、遠目にはアカアシミツユビカモメかと思いましたが足環とわかりちょっと残念に思いました。
No.30D-03881 拡大 No.30D-03901 拡大
銚子で見ているミツユビカモメと異なる点が、ここアラスカではよく鳴いています。また、鳴き方も銚子ではキッキッと短く鳴いていますが、ここでは長鳴きをしたり、大きな声でギーギー、ガーガーといった感じでした。
体型的には口のまわりや目のまわりの赤味が強く、その影響か頭部から胸にかけて赤味を帯びているように見えました。。