ウミネコ成鳥は、体色の褐色味はなくなり、背ノグレーは濃いめのグレーとなり、嘴と足は冴えた黄色味となり、嘴先端の赤斑も目立つようになります。ウミネコの代表的な特徴としての尾羽の黒帯の幅も狭くなってきます。換羽の時期は早く、1月には頭部が白くなり夏羽に変わります。
成鳥冬羽

銚子港では、成鳥冬羽の姿はあまり見かけません。殆どの成鳥が銚子港に南下してくる時期には、殆どが夏羽になっています。

05.9.22 波崎新港 No.1D-12486
成鳥冬羽に移行中

この個体は、嘴の黄色の冴えが少ないタイプで、秋期の銚子では多くがこのタイプです。初列は旧羽と新羽が目立ちます。

05.9.22 銚子港 No.1D-12511
成鳥冬羽

尾の黒帯は一見広めに見えます。尾の黒い部分が上尾筒と重なって、黒幅が変わって見えているようにも感じますので、黒幅での識別は今後の課題として観察したいと思います。

05.10.07 銚子港 No.1D-13131
成鳥冬羽   繁殖地からの成鳥は12月頃の到着で、まだほとんどが到着していません。
ここで見られる成鳥?は越夏していた若鳥の可能性が高く、成鳥との判断にやや紛らわしい個体が目立ちます。第3回との区別で成鳥と判断するのに次の点に注目して観察しました。嘴の色が黄味で青緑の傾向が無い、嘴の先端の赤班が上下でハッキリ見られる、眼瞼に赤みが感じ取れる、背のグレーに褐色味がない。
No.161009-7D-63286 特大 拡大 No.161009-7D-63577 特大 拡大
No.161009-7D-63581 拡大 No.161009-7D-63380 拡大 No.161009-7D-63460 拡大
成鳥冬羽

この個体は、嘴の黄色の冴えが少ないタイプで、秋期の銚子では多くがこのタイプです。初列は伸びて先端の白斑も目立つようになってきました。

05.11.6 黒生 No.1D-13865
成鳥冬羽

換羽の早いウミネコは冬羽で頭部の茶班が濃くなるピークはほぼ過ぎたように思えます。
すでに茶班の濃い成鳥は少なくなってきていて1月には頭部が白い夏羽の姿に変わって行きます。

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特大 1600×1100
No.161226-7D-72605
No.081227-00314 拡大 No.081227-00412 拡大
成鳥冬羽

12月になると、北海道方面から多くの成鳥が南下してやってきます。これらの個体達は、足や嘴の黄色味が冴えた色の個体が多く見られます。

05.12.29 銚子港 No.1D-17603
成鳥夏羽

まだ12月ですが、換羽の早いウミネコですが、特に喚羽早い少数の個体はこの時期から頭部が白くなってきます。

05.12.29 銚子港 No.1D-17608
成鳥冬羽

この個体は、頭部の茶斑の境目がハッキリとまるで首輪をしているようです。
このようなタイプは珍しい。

06.12.29 銚子港 No.30D-07281
成鳥冬羽から夏羽に移行中

この個体は、赤色のタグを付けています。北海道の天売島からやってきました。

03.1. 2 銚子港 No.0737
成鳥夏羽

ウミネコ成鳥の眼瞼は赤味で、嘴は黄色の冴えがあり、赤斑は上嘴の先端と下嘴の先端は小さく、黒斑の後部にもあります。

05.1.17 銚子港 No.1D-4598
成鳥夏羽

ウミネコ成鳥の代表的な特徴の尾の黒帯は先端が白く、写真のような細い黒帯になります。

05.1.17 銚子港 No.1D-4633
成鳥夏羽

換羽時期の早いウミネコの成長は、2月になるともうすっかり頭部が白くなり夏羽の姿に変わってきています。

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No.080202-774-S80-13466 銚子漁港
成鳥夏羽

ウミネコ成鳥の眼瞼は赤味で、嘴は黄色の冴えがあり、赤斑は上嘴の先端と下嘴の先端は小さく、黒斑の後部にもあります。

06.2.11 銚子港 No.1D-22803
成鳥夏羽

05.2.20 銚子港 No.1D-6994
成鳥夏羽

05.2.15 銚子港 No.1D-6578
成鳥夏羽

右の足環を付けている個体は、背のグレーがやや薄めに感じました。
周りにいたウミネコの背は奧側の濃いものでした。

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No.090307-50D-01214
成鳥夏羽

換羽時期の早いウミネコ成鳥は完全に夏姿。
足をつかまれているみたいです。

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No.080322-30D-13360 銚子
成鳥夏羽   ウミネコも恋の季節、集団の中でごく一部のペアーが見られます。
No.170324-7D-96655 特大 拡大 No.170322-7D-95312 特大 拡大
成鳥夏羽

雨覆から羽毛が飛び出しています。
以前セグロカモメでハゴロモという愛称の個体が居ましたが毎年同じように飛び出していたのを思い出します。

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特大 1600×1100
No.170321-7D-94260
成鳥夏羽 

成鳥のほとんどは北の繁殖地に移動した後ですが、残っている若い成鳥は鳴き交わしをしたり恋の真似事の季節です。

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No.160324-7D-57983
成鳥夏羽

この時期になると初列の先の白斑は摩耗により小さくなり、ほとんど白斑が無いように見えてきますので第3の個体と見分けがし難くなってきます。

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No.080329-30D-13518
白色異変個体 シロネコ 成鳥
体色の白さが一際綺麗に見えます。移動中に数日間、銚子に立ち寄っています。
銚子と三重県で確認の情報があり毎年楽しみにしている個体でシロネコの愛称があります。
No.070331-P5-00215 拡大 No.070331-P5-00226 拡大
成鳥夏羽

05.4.16 銚子港 No.1D-10397
成鳥夏羽

05.4.16 波崎新港 No.1D-10440
第3回 冬羽〜夏羽のページ