探 鳥 日
 2005年10月7日(金曜)
場 所  利根川河口周辺(波崎・銚子港)
天 候  雨時々曇り
主な鳥種  ホイグリンカモメ(L.h.tainyrensis)初認、ウミネコ、オオセグロカモメ
ま と め  移動個体の期待とウミネコ第3回の観察で出かけてみました。千葉を出た時は晴れていたのに、銚子に着くと雨が降り出しましたので、ほとんど車中よりの撮影になってしまいました。カモメ類の総数は前回より少なかったが、幸運にも移動途中とみられるホイグリンカモメ(L.h.tainyrensis)が見られました。オオセグロ成長の姿も見られるようになりました。セグロカモメはまだのようです。
ホイグリンカモメ(L.h.tainyrensis)
成長夏羽
波崎新港

今シーズン初めて、ホイグリンカモメ
(L.h.tainyrensis)が幸運にも突然やってきました。嘴と足のオレンジ味の黄色が冴えてすごく綺麗な個体でした。足が長く見え、背のグレーはウミネコよりやや薄目の濃さでした。
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EF100-400mmF4.5-5.6L IS+1DMK2
オオセグロカモメ
成鳥冬羽
銚子港

オオセグロカモメは若鳥ばかりでしたが、幼鳥に続いて成長の姿も見られるようになりました。
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EF100-400mmF4.5-5.6L IS+1DMK2
ウミネコ 成長冬羽
嘴や足の黄色味に冴えのないタイプ
銚子港 No.1D-13155
嘴や足の黄色味に冴えのあるタイプ
銚子港 No.1D-13095
EF100-400mmF4.5-5.6L IS+1DMK2 拡大 EF100-400mmF4.5-5.6L IS+1DMK2
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この時期の銚子で見られる成長のタイプは、嘴と足の黄色味が冴えがないタイプが殆どで、冴えがあり眼瞼が赤く、一見して成鳥と判るタイプは少なく感じます。


銚子港 No.1D-13142
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EF600mmF4L IS+1DMK2
嘴や足の黄色味に冴えのないタイプ
銚子港 No.1D-13168
嘴や足の黄色味に冴えのあるタイプ
銚子港 No.1D-13131
EF100-400mmF4.5-5.6L IS+1DMK2 拡大 EF100-400mmF4.5-5.6L IS+1DMK2 拡大
嘴と足の黄色味に冴えがないタイプ
尾の黒帯は一見広めに見えます。尾の黒い部分が上尾筒と重なって、黒幅が変わって見えているようにも感じますので、黒幅での識別は今後の課題として観察したいと思います。

黒生港 NO.1D-13095
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EF100-400mmF4.5-5.6L IS+1DMK2
ウミネコ 第3回冬羽?
嘴や足が青緑色味のタイプ
黒生港 No.1D-13173
嘴や足が青緑色味のタイプ
波崎新港 No.1D-13079
EF100-400mmF4.5-5.6L IS+1DMK2 拡大 EF100-400mmF4.5-5.6L IS+1DMK2 拡大
嘴や足が青緑色味のタイプ
頭部の茶斑の出方は多めで、眼瞼は黒、嘴の赤斑は極僅かで、殆ど先端は黒く見えます。


波崎新港 NO.1D-12938
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EF600mmF4L IS+1DMK2
嘴や足が青緑色味のタイプ
黒生港 No.1D-13188
嘴や足が青緑色味のタイプ
黒生港 No.1D-12871
EF100-400mmF4.5-5.6L IS+1DMK2 拡大 EF600mmF4L+1.4× IS+1DMK2 拡大
嘴や足が青緑色味のタイプをこの場では第3回としてみました。上の写真では尾の黒帯は一見成長のように狭めに見えます。その他の共通点としては嘴の赤斑が小さく、頭部の茶斑は幾分濃いめで、眼瞼は黒く見え、雨覆は幾分褐色味にも見えます。第3回冬羽は分類上これでいいのか?疑問がありますが今後もっとよく観察しようと思います。
ウミネコ 第2回冬羽
この時期平均的なのタイプ
波崎新港 No.1D-12932
背のグレーが少なく喚羽の遅れてる個体
銚子港 No.1D-13112
EF600mmF4L IS+1DMK2 拡大 EF100-400mmF4.5-5.6L IS+1DMK2 拡大
嘴にピンク味が残り目は黒っぽい個体
波崎新港 No.1D-12943
嘴は青緑味となり、目は白っぽくなった個体
波崎新港 No.1D-12943
EF600mmF4L IS+1DMK2 拡大 EF600mmF4L IS+1DMK2 拡大
この時期の第2回の個体では、成長の差であろうか?嘴の色、目の色、背のグレーなど、各々個体により変化が大きいように見えます。
また、今日現在のウミネコ数は、夏場と同様(越夏個体)+幼鳥で、大量の南下してきた個体とは異なるようです。
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