海から30Kmほど入った東京近郊の境川に訪れるユリカモメの姿を集めてみました。
12月中旬になり50羽ほどの小群でやってきました。ほとんどが今年生まれた第1回冬羽の若い個体で、少数の若い成鳥が含まれています。
昨シーズンの境川では大和市あたりまでは上がってきていたものの町田市には現れていませんでした。今シーズンは繁殖に成功し勢力を拡大したのかあちこちで見られます。定着した越冬地の銚子漁港では嘴が赤黒い成鳥が多いのにここでは綺麗な赤味の若い成鳥がほとんどです。
第1回冬羽:前 成鳥冬羽:奥

境川に訪れた小群には約9割が第1回冬羽で成鳥は少数しか含まれていません。
嘴と足の色、体色、尾羽の黒帯で識別出来ます。

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成鳥冬羽

体色は薄いグレーで褐色部はありません、嘴と足は赤味で嘴の先は黒くなっています。また、尾羽は真っ白です。4月の後半あたりから頭部が黒い夏羽に変わり Black-Headed Gull の名前が付いています。

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第1回冬羽

境川に訪れたほとんどが今年生まれた第1回冬羽の若鳥で、嘴と足が黄色味があり、雨覆や三列風切に茶色い幼羽が残り尾羽の先に黒帯があります。

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06.12.08 No.30D-05904
小群の中で喚羽の遅い第1回冬羽

幼羽がかなり多く残っており、生まれた時期が遅かったと思えます。

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小群の中で喚羽の進んだ第1回冬羽

幼羽がかなり少なくなっています。生まれた時期が早かったと思えます。

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足がオレンジ色味となっている第1回冬羽

幼羽が目立っていますが、嘴と足の色が冴えた黄オレンジ色味になっています。

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第2回冬羽 嘴と足の色が第1回のように黄色味の個体。
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若い成鳥

成鳥冬羽に似ていますが、嘴と足の色が成鳥の赤と第1回の黄色味の中間のオレンジ色をしています。
ただ翼のパターンは成鳥同様で、若い成鳥の可能性もあるかもしれません。

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若い成鳥冬羽

嘴と足の色がややオレンジ色をしていますが、他の特徴は成鳥と同じ。

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足環をつけた成鳥 成鳥1個体に足環が付けられていました。 調査の結果、山階鳥類研究所 標識研究室より07年12月に多摩川で付けられた事がわかりました。
どこからやって来たのかは解りませんでしたが、多摩川、境川と行動している事がわかりました。、
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