ユリカモメ第2回冬羽は、一般的には足と嘴の色が、第1回の黄味と成鳥の赤味との中間的なオレンジ色の個体とされていますが、やや曖昧な表現になっております。
まれに区別の容易な三列風切に褐色部が残る個体もあるようですが、ほとんど見かける事はありません。
現状では羽衣が同じ様な第2回は足と嘴の色に注目するしかなく、成鳥でも若い個体はオレンジ色味の個体も多く、黄味のオレンジ色までを第2回、赤から赤味のオレンジ色までを成鳥と区別してみました。
第1回夏羽から第2回冬羽

突然小さな渚に懐かしい姿が現れました。
もう7月も20日です。この時期のユリカモメは初めてなので感動の出会いでした。
この個体、頭部が黒くなくまるで冬羽のようです。尾の先に僅かに黒帯の名残があり第2回と想像出来ますが、喚羽や成長の状況に疑問を感じました。
初列が退色して茶色くなった夏のユリカモメは始めてみました。

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この個体、当初はまだ7月なので喚羽が遅れていると思い第2回夏羽と思っていましたが、掲示板に詳しい方から第1回夏羽から第2回冬羽へ移行中との指摘があり、海外のサイトを参照すると8月頃には頭部の白くなった個体が多く、国内で見られなくなってから予想以上に早い時期に冬羽への喚羽が進んでいました。
第2回冬羽 町田市

三列風切には褐色部は見られず、足と嘴が黄味のオレンジ色をしています。

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第2回冬羽 町田市

初列風切P3あたりに小さな黒い斑が

見えます。

上の写真と同一個体

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第2回冬羽 翼を広げている個体

初列風切P1からP5にかけての内弁がやや褐色味で濃く見えます。ただし成鳥でもいくらか濃いグレーに見えます。

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第2回冬羽 町田市

嘴と足が黄味のオレンジ色の個体

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第2回冬羽 町田市

嘴と足が黄味のオレンジ色の個体

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ユリカモメ 第2回冬羽(左)横浜

この辺のオレンジ色が第2回の判断の分かれ目に思えます。

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成熟した成鳥 赤味 若い成鳥 赤味のあるオレンジ色
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若い成鳥 成鳥冬羽に似ていますが、嘴と足の色が成鳥の赤と第1回の黄色味の中間的な赤味のオレンジ色味をし、喚羽期になると成熟した成鳥より喚羽が遅れる傾向にあります。ただ、第2回と若い成鳥とは判断が難しく今後も観察したいと思います。