足と嘴がオレンジ色味(橙色)な大型カモメ
タイミルセグロカモメやホイ系の成鳥個体では足や嘴が黄色味になっていますが、大型カモメ第1回の個体では通常ピンク色ですが、今回観察した個体は驚く事にオレンジ色味(橙色)になっていて他の個体でも足や嘴の色味に注目してみました。
嘴や足の色味が変化する要因として、通常成鳥の場合など夏羽への換羽が進行するにつれて時期的な要因として嘴の黄色味の冴えが強くなります。
また、食性の要因としてエビ、カニなどの甲殻類や魚、イカなどに含まれるカロテノイドの一種で天然の赤い色素のアスタキサンチンによってピンク色味からオレンジ色味に変化する場合が推測できます。
特に食性でオレンジ色に変化した個体の特徴として、足と嘴がどちらも黄色ではなくオレンジ色味(橙色)になり、どちらか片方の場合該当しない可能性があると思えます。
シーズン末期の移動時期になってオレンジ色の個体が目立ちだしたのは食性に地域性があり、その個体群が移動して入って来たのかとも推測しています。
まだカモメの食性と足や嘴の色についての資料も無く推測の域ですが今後も注視したく、またタイミル系など種の特定にも
注意が必要でしょう。
セグロカモメ? 第1回冬羽

1Wなのに足が黄色いと最初に驚きを感じた個体で、なんで・・・という感じでした。
よく観察すると足と嘴が違和感のあるオレンジ色ですが、タイミル系のような大雨覆に暗色ラインが見られず足や嘴の色以外はセグロカモメに思え、カロテノイドの食性で変化した可能性があるように感じました。

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特大 1600×1100
No.170405-7D-98396
No.170405-7D-98391 特大 No.170405-7D-98405 特大 No.170405-7D-98374 特大
セグロカモメ? 第1回冬羽   上の個体と同一と思いましたが別個体でした。
No.170407-7D-00134 特大 拡大 No.170407-7D-00146 特大 拡大
オオセグロカモメ? 第2回冬羽   背のグレーが濃くホイグリン系を想像しますが何か違います。足と嘴のオレンジ色を除外すればオオセグロカモメと感じます。
No.170407-7D-01046 特大 拡大 No.170408-7D-01624 特大 拡大
No.170407-7D-00907 特大 No.170407-7D-00954 特大 No.170407-7D-00910 特大
セグロカモメ? 第3回冬羽

足と嘴の色が黄色ではなく、どちらもオレンジ色で違和感を感じた個体です。

左下は背のグレーと大雨覆が濃いめでタイミルセグロカモメと思えます。

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特大 1600×1100
No.170408-7D-01517
No.170407-7D-01215 特大 No.170407-7D-99760 特大 No.170407-7D-01205 特大
セグロカモメ? 成鳥冬羽

足と嘴がオレンジ色味な成鳥ですが、嘴はやや黄味も感じ夏羽の移行時期の変化によるものか食性によるものか悩ましい感じの個体です。

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特大 1600×1100
No.170407-7D-00024
セグロカモメ? 成鳥冬羽

上の成鳥と同じく判断の難しい成鳥で、この個体は初列風切の先端の白色部が多く目立ちます。

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特大 1600×1100
No.170406-7D-98585
セグロカモメ? 成鳥夏羽へ移行中

足と嘴の色が黄色ではなく不自然にオレンジ色が強く目立ちました。
この個体もカロテノイドの食性で変化した可能性がある個体のように感じました。

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特大 1600×1100
No.170422-7D-02563
セグロカモメ? 第1回冬羽

食性が要因で嘴と足がオレンジ色になる可能性がある個体を紹介していましたが、今回の個体は前回の個体ほど極端なオレンジ色味ではありませんが、この個体もカロテノイドの食性で変化した可能性がある個体のように感じました。

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特大 1600×1100
No.170420-7D-01742
No.170420-7D-01729 特大 No.170420-7D-01744 特大 No.170420-7D-01703 特大
オオセグロカモメ? 成鳥冬羽

この個体、足がやや黄味を帯びています。背のグレーは濃く眼瞼はピンク色なのでオオセグロカモメの範疇に感じますが何か違和感を感じる個体です。

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特大 1600×1100
No.170222-7D-86179
ピンク色の個体   カモメ類で一般的にはカルテノイドの影響により白い羽毛がピンク色に変化する事例があります。
ユリカモメ ピンク色の個体 集団の中に胸がピンク色になっている個体が見られました。希にホルモンバランス食べ物やでこのような個体があるようですが大変珍しい個体です。
No.091206-774-S90-02209 拡大 No.091206-774-S90-02217 拡大
カモメ 成鳥夏羽 ピンク色の個体
移動直前の4月の末頃になると、頭部から足下にかけてピンク色を帯びた個体が希に見られます。ほとんどが薄いピンク色で解りにくいですが、この個体はハッキリ見えていました。
05.4.23 銚子港 No.10763 05.4.23 銚子港 No.10778